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2012.04.01

もっと見たいファン・エイクの名画!

3694_2      ‘ルッカの聖母子’(1435年 フランクフルト シュテーデル美)

3693_2             ‘教会の聖母子’(1438~39年 ベルリン美)

3695_2       ‘アルノルフィーニの肖像’(1438年 ベルリン美)

3696_2       ‘ボードワン・ド・ラノワの肖像’(1436~38年 ベルリン美)

昨年11月ベルギーを旅行したとき、アントワープでの美術館めぐり(拙ブログ11/12/25)は収穫が多かった。ツキのはじまりはBSの美術番組で偶然はいってきた新美術館、MASミュージアムの情報。

この番組のお陰でルーベンスやファン・エイク、アンソールの絵などで有名なアントワープ王立美は2011年の9月から2017年の秋までの長期休館に入っており、所蔵の名画の一部がMASミュージアムに展示されていることがわかった。アントワープ王立美は一度は行ってみたい美術館だが、街の中心部からは少し離れたところにあり今回は無理かなという感じだったから、この代替展示は願ったり叶ったり。変ないい方だが、休館になったことでかえって運が向いてきた。

しかもMASには最も関心を寄せていたファン・エイクが2点とも展示されていたのだから二重の喜び。これはファン・エイク全点鑑賞にはずみがつく。残りの追っかけ画の目標はとりあえず4点。フランクフルト1点、ベルリン3点。シュテーデル美にある‘ルッカの聖母子’は王立美の聖母子と聖母の姿がそっくり。

ベルリン美蔵の‘教会の聖母子’は縦31cm、横14cmの小品。この小さな画面に教会の内部がびっくりするほど細密に描かれている。ファン・エイクの技はまったく神業的。そして、ベルリン美には肖像画が2点ある。‘アルノルフィーニ’はロンドンのナショナルギャラリーのある夫妻の絵と同じモデル。この人物は商人なので右手に書簡を持っている。一方‘ラノワ’は貴族。威厳のある顔つきで豪華な衣裳を身に着け宮廷の杖を手に持っている。

西洋美で開催される‘ベルリン国立美展’(6/13~9/17)でかすかに期待していたファン・エイクはダメだった。ファン・エイク、ボス、ブリューゲルはヨーロッパの美術館では別格扱いで大切にされているから、日本にはほとんどやってこない。新装なった東京都美に期待しているのだが、やはり無理だろうか?

アントワープ王立美関連の情報をひとつ。秋に損保ジャパン美で行われる‘アンソール展’はひょっとしてと思っていた王立美蔵のものだった!やってくれますねェー、損保ジャパン。MASでみれなかった‘陰謀’が登場するかもしれない。

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コメント

詳しくはないのですが、ファン・エイク、ボス、ブリューゲルは、ほとんど板絵なので、貸し出しがされないのではないでしょうか?
ブリューゲル?のイカロス墜落のある風景は、最近、来ましたが、確かブリューゲル唯一のキャンバス作品でした。

投稿: ss | 2012.04.02 23:15

to ssさん
これまでファン・エイク、ボスの絵が日本に
やってきたというのは聞きませんね。

ブリューゲルは現在ではブリューゲルの真筆
とはされなくなったイカロスのほかは2点しか
ないように思うのですが、美術館にはもっと
チャレンジして欲しいですね。

企画が実現しない理由を聞いてみたいくらい
です。板絵が多いというのも理由のひとつで
しょうか?ボスの絵が一点でも日本で公開され
るとビッグニュースですね。

投稿: いづつや | 2012.04.03 11:17

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