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2012.04.19

蕭白展のショック度はどのくらい?

3755        ‘雪山童子図’(1764年頃 三重 継松寺)

3756               ‘鷹図’(香雪美)

3758     ‘鷹図屏風’(部分 1758~61年)

3757_2          ‘蹴鞠寿老図’(京博)

千葉市美で現在‘曽我蕭白と京の画家たち’展(4/10~5/20)が行われている。サブタイトルに‘蕭白ショック!!’をつけ、開幕の随分前からPRをしていた。

たしかに曽我蕭白(1730~1781)の絵をみると相当ショックを受ける。今回もこれまでみたものでも初見のものでも頭がクラクラするのがいくつもある。作品の大半は白黒の墨の絵だが、濃い色使いの作品のなかには一度みたら忘れられないものが多い。その筆頭は蕭白が35歳のときに描いた‘群仙図屏風’だが、これは5/2からの展示。

濃彩の作品でお気に入りは‘雪山童子図’。木の太い枝のところに立ってい童子はどうみても女。その衣と口びるの目の覚めるような赤が中国の京劇の役者を連想させる。そして、強く印象に残るのは白い肌を浮き上がらせるこの赤と地べたに座り込んでいる鬼の体の青が生み出す強烈なコントラスト。これほど色彩に力を感じる絵はそうない。

神戸にある香雪美が所蔵する‘鷹図’も傑作。鳥としては優雅さは微塵もない鷹なのにこうして美しく彩られた草花に囲まれるとなんだか安心してみていられる。鷹の存在感ばかりに気をとられると下にいる二羽の鶉や枯れた花びらを見落とす。

本来の鷹の獰猛さが200%描かれているのが‘鷹図屏風’。これははじめてみる絵。画面には鷹が二羽描かれており、これは右の鷹。ぱっとみると何を捕まえているのがよくつかめないが、目をこらしてみるとこれが猿であることがわかってくる。鶴を追っかけている鷹はみたことがあるが、猿までものにしていたとは!自然界の厳しい現象とはいえ、このように絵画になると体が一瞬フリーズするほど緊張する。

‘蹴鞠寿老図’で感じるのは心地よいショック!この老人どうなっているの?えらくあごの長い坊さんだなと最初は思うのだが、よくみると鼻の下に目があるからちょっとヘン。となると、そうかこれは頭で首が折れるくらい曲げて空中の蹴鞠をながめているところかと、姿がちゃんとみえてくる。本当に楽しい絵をみた。

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コメント

”ボストン美術館 日本美術の至宝”先日見てきました!
「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」以外は特に期待していなかったのに結局、曽我蕭白の迫力に圧倒されて帰ってきました。
蕭白凄い!
この蹴鞠寿老図も面白いですね。
私も最初顎が長い人なのかと思いました
しばらく蕭白にハマりそうな予感がします。

投稿: 空心菜 | 2012.04.22 11:23

to 空心菜さん
今年は蕭白に最接近できるまたとないチャンス
です。ボストンのコレクションをみて、千葉市美
で国内最多を誇る三重県美蔵品など画集にのっ
ている傑作がほとんど結集した蕭白展を楽しん
だら、一気に蕭白の通になれます。是非千葉へも
お出かけ下さい。

前期は4/10~4/30、後期は5/2~5/20
です。後期は5/8からの展示になる作品がいくつ
かありますから、5/8以降に行かれるほうがいい
と思います。

そうしますと前後期合わせて59点がみられます。
中国好きの空心菜さんですから、蕭白の山水画も
心をとらえて離さないのではないでしょうか。

投稿: いづつや | 2012.04.22 15:57

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