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2012.04.16

もっと見たいマルクの名画!

3746_4        ‘青い馬Ⅰ’(1911年 ミュンヘン レンバッハハウス美)

3748_3     ‘二匹の猫’(1912年 バーゼル美)

3747_3     ‘森の鹿Ⅱ’(1913年 カールスルーエ 国立美)

3745_3     ‘戦う形態たち’(1914年 ミュンヘン 州立近美)

カンディンスキーと芸術家グループ‘青騎士’をたちあげたフランツ・マルク(1880~
1916)に大変魅せられている。きっかけは今から21年前、池袋のセゾン美(現在はなし)で開かれた‘グッゲンハイム美名品展’でみた牛の絵。生命力あふれる黄色の牛がこの画家に導いてくれた。

マルクというとすぐこの牛がイメージされるが、画集をみると馬や鹿、猫、そして虎も描いている。虎の絵は2年前の‘カンディンスキーと青騎士展’(三菱一号館美)でお目にかかった。これで動物のヴァリエーションは2つに増えたが、まだ馬と鹿と猫には縁がない。

今年の夏に改築が終了するミュンヘンのレンバッハハウスはマルクの絵を一体何点くらい所蔵しているのだろうか?画集やTVの美術番組には形や色が単純化されたインパクトのある作品がいろいろ登場する。常時10点くらい鑑賞できるとなると、絵の前では相当興奮しそう。

そのなかで一番注目しているのが‘青い馬Ⅰ’。表現主義では色は作者の感情を表現するためのもの。マルクは好きな青色で馬を描いた。宗達が象を正面からクローズアップで描くことで躍動感をだしているように、マルクもしっかりと大地に立つ馬を正面から大きく描いている。

バーゼル美にある猫の絵は黄色の猫はすぐわかるが、中央の青い猫は体をどういうふうにねじっているのかよくつかめない。それにしても大きな猫、体の半分は抽象化されたフォルムになっているが、シンプルな造形と鮮やかな色の響き合いは心を打つ。

‘森の島Ⅱ’はキュビスムの絵をみているよう。だから、視線を画面に定着させないと鹿の姿がとらえられない。じっとみていると奥深い森の様子がわかってくる。ところが、‘戦う形態たち’になると、もう抽象画の世界。中央で激しく絡まっている赤の青の塊は蛸とか蛇のイメージ。

この絵があるミュンヘンの州立近美は黙示録的な情景を連想させる‘ティロル’(拙ブログ11/7/31)も所蔵している。いつかミュンヘンでマルクの絵を心行くまで楽しみたい。

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