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2012.04.07

マーティン、ライトのめざした崇高の美学!

3712_3          マーティンの‘ケルトの吟遊詩人’(1817年)

3710_3     マーティンの‘忘却の水を探すサダク’(1812年 サウサンプトン市美)

3711_2     マーティンの‘神の怒りの日’(部分 1852年 テート・ブリテン)

3713_2     ライトの‘ヴェスヴィオ火山の噴火’(1776~80年 テート・ブリテン)

数ある名画のなかには絵の大きさで見る者を圧倒するものがある。4年前ロンドンのテート・ブリテンで遭遇したジョン・マーティン(1789~1854)の大作は一生忘れられない絵となった。

それまでこのイギリス人画家にはまったく縁がなかったので、‘神の怒りの日’のスペクタクル宗教映画をみているような大画面の前では言葉を失ってみていた。天地創造とか神の怒りにふれて天地が崩壊するというような話は映像で体験するものだと思っていたが、マーティンやジョゼフ・ライト・オブ・ダービー(1734~1797)は壮大なドラマをキャンバスのうえに表現しその崇高な美を追求した。

ライトはイタリア滞在中(1773~75)にヴェスヴィオ火山の噴火を実際に目撃し、この絵を描いている。火山が噴火する光景は人間が自然の脅威におののく典型的なモチーフだからマーティンの‘神の怒りの日’でも‘忘却の水を探すサダク’でも空は赤く染まっている。

映画‘アバター’でもこうした絵で表現された崇高さは十二分に味わえるが、絵画は映画のようにテンポが速くなく視点が固定されているから、自然の厳しさや崇高さが体全体におおいかぶさってくる感じで相当重い空気につつまれる。

マーティンの初期の作品‘ケルトの吟遊詩人’(ニューキャッスル・アポン・タイン レイング・アート・ギャラリー蔵)は岩の頂から身を投げようとする白髪の詩人に目が吸い寄せられていく。尖った岩の形や遠くの山々の描き方はどこかドイツのフリードリヒの絵を彷彿とさせる。

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