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2012.04.23

雪舟の国宝‘山水長巻’と再会!

3769_2     雪舟の国宝‘山水長巻’(1486年)

3770_2     ‘山水長巻’(1486年)

3771_2     円山応挙の‘鯉魚図’(江戸時代中期)

3772_2            狩野芳崖の‘福禄寿図’(明治時代)

サントリー美で開催中の‘毛利家の至宝展’(4/14~5/27)でとんだ勘違いをした。ここは夜8時までやっていると思い、国立新美で‘セザンヌ展’をみたあとゆっくりとサントリーへ。館に着いたのが5時25分。すると、‘あと20分で館は閉まりますがいいでしょうか?’と案内された。ええー!?

聞いてみると8時まで開館しているのは金曜日のみ。ほかの日は6時までだった。サントリー美がここに開館して5年もたつというのに間抜けなこと。で、急いでみた。

お目当ては雪舟(1420~1506)の大傑作、国宝‘山水長巻’。この絵をみるのは幸運にも3度目。前回みたのは02年京博であった雪舟展だから、10年ぶりの対面。嬉しいのは京博のときとちがって16mもある画巻が全部みれること。

山口県防府市にある毛利博物館でこれをはじめてみたときの記憶がすこしずつ戻ってきた。山水画の定番のモチーフである岩や山、樹木が力強い墨線や黒々とした墨の広がりで表現されている。視線をどんどん移動させると高士と童子が石橋の上を歩いている。霞む山々を背景に河の水流の曲線とまわりの岩や松の木の直線が見事にとけあう構成に思わず見入ってしまう。

この絵の最も好きな場面は最後からちょっと手前に描かれた山間の村。酒旗が立っている家の前には赤や青の服を着た沢山の人が集まり楽しげにしゃべっている。S字に曲がった道は上のほうでは急な坂道になっており、一人の男が昇っている。

この絵は保存状態がとても良く、墨と色がくっきりと目のなかに入ってくる。とくに印象づけられるのが樹木の描き方。濃い墨が目に焼くつく木の葉、垂直にすっと立ち並んでいたり大きく枝を曲げ強い生命力をみせる松、そしてところどころにでてくる木の赤い実。

思わぬ収穫だったのが円山応挙(1733~1795)の‘鯉魚図’と狩野芳崖(1828~1888)の‘福禄寿図’。ともに大きな絵なので見ごたえがある。毛利家のお宝展は広島にいたとき一度体験し今回展示されているものはほとんどみているので図録はパスするつもりだったが、こんないい絵をみてしまうと買わざるをえない。

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