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2012.04.21

蕭白ここがスゴイ! 波濤フォルムと静寂山水

3762_3     ‘波濤群禽図襖’(部分 重文 1764年 三重県美)

3761_3     ‘捨得図屏風’

3763_3         ‘富嶽清見寺図’

3764_3     ‘瀟湘八景図屏風’(右隻)

曽我蕭白(1730~1781)の作品で特別時間をかけてみているモチーフがある。それは波濤。この荒々しいフォルムで描かれた波は今、東京と千葉で響き合っている。

現在東博で開かれている‘ボストン美 日本美術の至宝展’(6/10まで)で夢中になってみたのが展覧会の目玉のひとつになっている蕭白の‘雲龍図’(拙ブログ3/23)。ここに描かれた波濤の描写がとにかくスゴイ。これとよく似た波が千葉市美で展示されている作品にもいくつかみられる。

‘波濤群禽図襖’は05年の蕭白展(京博)のとき展示替えで見逃した作品のひとつだったので、目をこらしてみた。鶴と波濤の組み合わせは応挙も描いているが、波の描き方は蕭白のほうが型破りに荒々しい。優雅な鶴とうねる海にはちっと違和感があるが、鶴はよくみると鋭い目をしているから、その思いも消える。

スローモーションの映像をみているような感じになるのが正方形の画面に描かれた‘捨得図’にでてくる滝。雲間をぬって滝が垂直にドドーッと落下している。滝つぼから飛び散る迫力ある水の形、そしてこちらにまで聞こえてくる音。左の箒(ほうき)をもつ捨得の姿に目はあまりいかず、この滝ばかりみていた。

蕭白が晩年に描いた山水画は北宋の絵画のように山々や峻厳な岩が垂直線で表現された角々した画面というイメージができているが、‘富嶽清見寺図’は四角のフォルムが少しうすれ、上の富士山やその周りの山は反対にもこもこしている。強く惹きこまれるのが富士山の山頂。白が一段と輝いている。見てのお楽しみ!

初見の大きな絵‘瀟湘八景図’を長くみていた。これは右隻だが、余白の多い画面は静寂な空気につつまれている。

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