ビッグニュース! 2013年 エル・グレコ展 山楽・山雪展
グレコの‘ラオコーン’(1610~14年 ワシントン ナショナル・ギャラリー)
狩野山雪の‘梅に遊禽図襖’(1631年 重文 京都 天球院)
美術館のHPなどで定期的にチェックしている展覧会情報にとびあがるほど嬉しいものがあったので早速お知らせしたい。
★‘エル・グレコ展’:2013年1/19~3/31 東京都美
★‘狩野山楽・山雪展’:2013年3/30~5/12 京博
★‘台北故宮博物院展’:2014年夏 東博
6月30日に新装開館する東京都美ではビッグな展覧会が3回続く。第1弾がフェルメールの‘真珠の耳飾りの少女’やレンブラントの‘自画像’などがやってくる‘マウリッツハイス美展’(6/30~9/17)、その次が‘メトロポリタン美展’(10/6~1/4)。
そして、‘エル・グレコ展’。情報は今のところこれだけ、作品の内容はわからない。日本でのグレコ展は1986年西洋美で行われて以来のこと。じつに27年ぶり。西洋美の回顧展はグレコ(1541~1614)にのめりこむきっかけとなった思い出の展覧会、日本でよくもこんな質の高い回顧展が実施されたものだと会場では驚きの連続だった。
東京都美はどのくらいのグレコ作品を集めてくるだろうか?これまでここの企画展は実績があるから期待できそうな気がする。勝手に妄想するオプションの一つはプラド美のグレココレクションをコアにするもの、もうひとつ考えられるのは2弾の続きでメトロポリタンにあるグレコ作品を中心にして、これにワシントンにある‘ラオコーン’やシカゴ美が所蔵するものなどを加えるラインナップ。もちろん西洋美のように世界中から名画を揃えてくれるのがベストだが、これは無理。果たして?
4,5年前京博へよく出かけていたとき、アンケート用紙に毎度‘山楽・山雪展’を実施して欲しい’と書いていた。それが来年実現する。腹の底から嬉しい!‘狩野永徳展’
(07年)、‘長谷川等伯展’(10年)ときて‘山楽・山雪展’(13年)。京博は皆の期待に応えてくれる本当にいい美術館、惚れ直した!山楽(1559~1635)、山雪(1590~1651)の画集に載っている代表作は鑑賞済みのものが多いが海外を含めてみたい絵はまだあるから、それらがいくつみられるか。開幕がとても楽しみ。
昨年の10月にとびこんできた‘台北故宮博物院展’(拙ブログ11/10/28)については、20日の新聞報道によると2014年の夏に東博で開催されることが決まった。これも20日からはじまった‘ボストン美 日本の至宝展’のように30年に一度クラスの豪華な展覧会。2年後はスゴイことになりそう。
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コメント
いづつやさま
あなたの美術館巡りに注がれる情熱には本当に敬服いたします。いい人生ですね。
私はといえば、腰が重くなっており、もっばらテレビとネットでの観賞を楽しむくらいです。美術館に誘ってくださる方を見つけたいけれど、どこで探せばよいのやらわからず。。。(関西限定ではありません。つぶやき)
投稿: 黄色いカナリア | 2012.03.23 09:36
to 黄色いカナリアさん
ここ数年は出かける展覧会を絞っており、
印象に残る作品との出会いを大切にしてます。
じっくり味わい、名画の魅力を体の中に長く
とじ込めようという鑑賞の仕方になってきまし
た。
そして、BSの美術番組をみる機会が増えて
ます。本から入ってくる情報よりTVでみる
映像情報のほうが情報としては数倍も多いです
から、これを見るほうが美術の奥深いところまで
入っていけます。ここで得た情報を追っかけ画
リストに加えたりしてます。
投稿: いづつや | 2012.03.23 23:37