黒田清輝の‘舞妓’と対面!
‘佐竹本三十六歌仙絵・藤原興風’(重文 鎌倉時代 13世紀)
国宝‘太刀 銘助真’(鎌倉時代 13世紀)
東博本館のいつもは近代日本画が展示してある部屋で黒田清輝のミニ回顧展が開かれていたのでしばらくみていた(展示は4/1まで)。
‘湖畔’(拙ブログ07/7/29)の隣にあった‘舞妓’をみるのは2度目だが、はじめてお目にかかってから20年以上も時間が流れている。だからこれはサプライズの一枚。華やかな着物を身につつんだ端正な顔立ちの舞妓を食い入るように眺めていた。東博の平常展示にはもうかれこれ8年も足を運んでいるのに、この絵はなかなか姿をみせてくれなかった。平塚市美であった回顧展にも出品されなかったから、ようやくみれたという感じ。
‘舞妓’同様、嬉しい作品と2階で遭遇した。それは佐竹本三十六歌仙絵の‘藤原興風’と‘小野小町’(展示は4/22まで)。どちらも個人の所蔵。一緒にみるのは06年にあった佐竹本の特集陳列以来のこと。‘藤原興風’の赤い口びるをまた目に焼きつけた。
佐竹本の三十六歌仙絵を何点みたかというと、06年出光美で展示された9点プラス7点の16点。半分にも達してない。36点を一気にみせてくれる特別展はおそらくこれからもないだろうから、プラスアαはあまり期待できない。あったとしても1,2点かもしれない。
刀が飾ってある1階と2階の部屋は必ず行くことにしているが、嬉しいことに鎧兜などがある2階に日光の東照宮が所蔵している‘日光助真’が飾られていた。これは名刀中の名刀、‘大徳川展’(東博 07年)で出会い夢中でみた。2度の対面があるとは、これはラッキー! 華やかな丁子乱れの刃文にまたまた惹きこまれた。
もうすぐ鍋島の‘色絵桜樹文皿’のように桜が満開となる。春がそこまでやってきている。
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