岩佐又兵衛の‘山中常盤物語絵巻’ 3月MOAで全巻公開!
今年前半に行われる日本および中国美術関連の展覧会には毎月とぎれることなくビッグな作品が登場する。1月は‘清明上河図’、2月は国芳の浮世絵。そして、今ワクワクしながら待っているのが3月の熱海のMOAで展示される岩佐又兵衛の‘山中常盤物語絵巻’。
今年が開館30周年となるMOAではこれを記念して所蔵する名品が1年かけてどどっとでてくる。なかでも特筆ものは岩佐又兵衛(1578~1650)の絵巻物。展示の内容は次のようになっている。
★‘山中常盤物語絵巻’ 3/3~4/4
★‘浄瑠璃物語絵巻’ 4/6~5/9
★‘堀江物語絵巻’ 5/11~6/5
‘山中常盤’は12巻全部が公開されるのは03年の秋以来のこと。長らく待ったがようやくみることができる。04年千葉市美であった‘岩佐又兵衛展’にこの絵巻もでてきたが、展示されたのは残念ながら第3巻のみ。この回顧展のあとみた映画やMOAが作った図録により物語がどのように絵画化されているかは頭に入ったのに、本物はなかなか姿をみせてくれなかった。
今回‘浄瑠璃‘と‘堀江’(ともに12巻)が連続して展示されるが、これは開館記念展以来30年ぶりのことだそうだ。こちらは鑑賞済みなのでパス。
3月~6月に開かれる展覧会でみられる作品で頭のなかを占領しているのは、
★曽我蕭白の‘雲龍図’:ボストン美 日本美術の至宝 (東博 3/20~6/10)
★雪舟の‘山水長巻’:毛利家の至宝 (サントリー美 4/14~5/27)
★尾形光琳の‘八橋図屏風’:KORIN展 (根津美 4/21~5/20)
対面を楽しみにして開幕を待ちたい。
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コメント
こんばんは。
岩佐又兵衛、名前だけ聞いたことあるような、ってそんなレベルの僕ですが、展覧会にほとんど出て来ませんよね。
山種でちょっとみました。
MOAで展覧会ですか、流石宗教団体、凄いの持ってますね。
MOAはホームページ拝見しましたが、西の美術館はなにやるのだろう?
明日やっとトーハク行ってきます。混雑はいかほど?
投稿: oki | 2012.02.06 21:14
ああすいません。
西の美術館とはMIHOのことですが、今年は土偶とかたいしたものやりませんね。
今は冬季休館なのですね。
投稿: oki | 2012.02.06 21:23
to okiさん
MOAの岩佐又兵衛コレクションはスゴイです。
14点あります。‘山中常盤’は8年半ぶりの
全巻公開、やっとみれます。また‘浄瑠璃’の
絢爛豪華な色彩、精緻な描写も見ごたえあり
ますよ。是非お出かけ下さい。
MIHOはしばらくお休みですね。辻館長が
池大雅展をやってくれたらまた出かけます。
今年の前半の日本美術館関連の展覧会では至宝中
の至宝が目白押しですね。ボストン美展(東博)、
蕭白展(千葉市美)、雪舟の国宝‘山水長巻’
(サントリー)、MET蔵の光琳の八橋図(根津美)
、ホノルル美の北斎(三井記念美)
存分に楽しもうと思います。
投稿: いづつや | 2012.02.06 23:17