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2012.02.17

三菱一号館美の‘ルドンとその周辺ー夢見る世紀末’展!

3536_2       ‘「起源」・一つ目巨人’(1883年)

3538_2        ‘蜘蛛’(1887年)

3537_2           ‘光の横顔’(1886年)

3535_2           ‘グラン・ブーケ(大きな花束)’(1901年)

三菱一号館美で今‘ルドンとその周辺ー夢見る世紀末’展(1/17~3/4)が開かれている。この展覧会に出品されているのは1点を除いて岐阜県美が所蔵するもの。だから、ルドン展の体裁をとっているが、モロー、ゴーギャン、ベルナール、セリジュ、ムンクの絵も楽しめる。

岐阜県美の西洋画コレクションは現地で一度体験し、07年Bunkamuraで開催された‘ルドンの黒展’(拙ブログ07/8/6)をみたので、今回心がむかっているのはルドンがパステルで描いたプラスワンのほう。その大きな花の絵‘グラン・ブーケ’は展示の中間あたりにあった。

それまではずっとルドンの暗闇の世界が続く。怪奇ワールド全開の絵が‘一つ目巨人’。昨年11月、クレラーミュラー美で‘キュクロプス’(1/5)をみたばかりなのですぐ反応する。目は二つあるものと思っているから、一つ目というのは不気味で気持ちが悪い。ホメロスの書いた‘オデュッセイア’にでてくる一つ目の巨人も映像化されるときは顔はこういうイメージ。

目でもうひとつ怖いのがある。それは気球にように宙に浮かぶ眼球、その眼球と一緒に飛んでいるのは男の生首。白黒の世界だからこの怪奇なものにみつめられると怖さが増してくる。これに対して、十本の足をもつ蜘蛛はひょうきんな感じ。このくらい愛嬌があるとすぐにでもゆるキャラに登録できる。

再会した‘光の横顔’には思わず足がとまった。角ばった表情はクノップフの描く女性とよく似ており、惹きこまれる。そしてルドンの代名詞ともいうべき作品‘目をとじて’にも会った。

さて、三菱一号館が手に入れた‘グラン・ブーケ’。こんな大きな花の絵はみたことがない。縦は2.48m、横は1.63mある。花瓶から沢山の花がでており、パステルの鮮やかな青や黄色や赤が目に心地いい。お目当てはこの絵だからじっくりみていた。
秋(9月)にもまた公開するようだ。

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