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2012.02.15

いつかみてみたいフォーゲラー、ルンゲの絵!

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3528_2     フォーゲラーの‘春’(1897年)

3529_2     フォーゲラーの‘夢Ⅱ’(1912年 ニュルンベルク ゲルマン国立美)

3530_3        ルンゲの‘朝’(1808年 ハンブルク美)

アートを楽しむ生活を長年やっていても、美術本ではみていながら本物にお目にかかれない画家の作品がまだだいぶある。芸術の世界は限りなく広く、そして奥が深い。

ドイツの画家でまだ縁がないのはフォーゲラー(1872~1942)とルンゲ(1777~
1810)。二人の作品情報は少なく画業の全体像がつかめてないが、知っている絵はなかなか魅力的。フォーゲラーはドイツにおけるユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)の画家。

‘春’は世紀末の芸術に相応しいテーマ。白樺の林のなか、清々しい自然の美しさに溶け合うようにたたずむ女性の姿が目に心地いい。そして見たい度の強いのが‘春’同様横向きの女性が大きな丸い円を背にして装飾的に彩られた草花にとりかこまれている‘夢Ⅱ’。

クリムトの描く黄金につつまれる女性が怪しい官能美でみる者の心をわしづかみするのに対し、この安定的な三角形のフォルムで表現された女性は甘美な香りの漂う夢の世界へ誘ってくれる。いつかみてみたい。

フォーゲラーは1894年22歳のときブレーメンの北にあるヴォルプスヴェーデに移り住む。そして仲間4人とともに新たな表現を求める創作活動の拠点となる芸術家村を築いた。詩人リルケも一時、フォーゲラーが‘バルケンホフ’と名づけたアトリエにいた。これに共鳴した竹久夢二(1884~1934)は芸術家村を榛名山につくろうとしたが、これは実現しなかった。

ルンゲはフリードリヒとともにドイツロマン派を代表する画家だが、フォーゲラーよりもっと縁がうすくまったく知らないといっていい。ルンゲは33歳の若さで亡くなっている。この‘朝’が代表作といわれている。朝、昼、夕、夜の連作を考えていたようだが、朝しか完成しなかった。ミューズがハンブルク美の上から手を振っているように思えてならない。

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