スイスのヴィンタートゥールにゴッホのいい絵があった!
ゴッホの‘夜のカフェ’(1888年 ヴィラ・フローラ)
ゴッホの‘アルルの病院の中庭’(1888年 オスカー・ラインハルト・コレクション)
ルノワールの‘モーディスティン’(1875年 オスカー・ラインハルト・コレクション)
マネの‘カフェにて’(1878年 オスカー・ラインハルト・コレクション)
最近わが家ではすっかり定番になったBSの美術番組は海外の美術館の豊富な情報が入ってくるので大変重宝している。
昨年の10月に美術番組(拙ブログ11/10/9)をとりあげたが、今毎週みているのは、
★極上美の饗宴:BSプレミアム 月曜 9時
★美の浪漫紀行:BSジャパン 火曜 8時
★世界の名画 :BS朝日 水曜 9時
‘美の浪漫紀行’と‘世界の名画’は同じ美術館へでかけることがあるが、海外のことに関しては情報は多いほうがいいのでこのダブりはあまり気にならない。BSジャパンのほうは美術館を軸にしながら街の様子や食べ物などの紹介にも時間を割いているので旅行気分をそそられる。
今BSに限らず美術番組が楽しいのは画質がとてもいいから。展覧会の図録や美術館が制作するガイドブックで作品の実際の色が100%でていることはまずない。これに対して、美術番組で流される映像はまさに現地でみた作品そのもの。色はそのままの色がでている。だから、昨年訪問したクレラー=ミュラー美やゴッホ美などは現地で購入した図録は横においてビデオ収録したものをみて余韻に浸っている。
まだ出かけてない美術館で大変テンションのあがった作品がでてきた。それはスイスのヴィンタートゥールにある二つの美術館が所蔵する作品。ハーンローザー夫妻のコレクションを展示する邸宅美術館、ヴィラ・フローラに飾られていたのがゴッホの‘夜のカフェ’。この絵はTASCHENから出版されている‘ゴッホ全油彩画’(日本語版 2010年)に載っているが、カフェの赤い壁が赤褐色になっている。
本物の絵は赤だけでなくビリヤードの緑などもじつにあざやか。これは俄然みたくなった。イェール大美が所蔵する同じ題名の絵(10/8/30)よりもこちらのほうが色はいいような気がする。もうひとつの有名なオスカー・ラインハルト・コレクション(11/5/2)にある2点のゴッホ、‘アルルの病院の中庭’と‘共同寝室’もみたい度の強い絵。
オスカー・ラインハルトが収集した絵の情報が番組でぐっと増えた。これらをみるとコレクションの質の高さは半端ではない。ルノワールは4,5点ある感じ。‘眠る浴女’は画集に載っているが、とても魅了される肖像画‘モーディスティン’ははじめてみた。また、ここには新情報のマネの‘カフェにて’もあった。
BSの美術番組がスイスの美術館めぐりを後押ししてくれそう。
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