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2012.02.03

日本の美 椿! 御舟 麦僊 古径 靫彦の共演

3495_3     速水御舟の‘名樹散椿’(重文 1924年 山種美)

3496_4     土田麦僊の‘春’(部分 1920年 講談社野間記念館)

3498_2     小林古径の‘椿’(1933年 敦井美)

3497_2         安田靫彦の‘紅白椿’(1964年 滋賀県近美)

‘日本の美’シリーズはこれまで季節にあわせて桜、紅葉、梅をとりあげてきた。4回目は今が見ごろの椿。

梅や桜は花が咲く頃には散歩の途中でも出くわすが、椿はあまり縁がない。10数年前当時住んでいた広島からクルマを走らせ萩へ行ったとき、椿の名所にも寄った。見ごろの時期としては終わりかけていたので花は半分くらい落ちていたが、赤や白の椿を楽しむことができた。が、それからあとの冬は生の椿をみたかな?という感じですごしている。

近代日本画で椿の絵というとすぐ思い浮かぶのは速水御舟(1894~1935)が描いた‘名樹散椿’。それまで御舟は徹底した写実で日本画に新風を送っていたが、この絵では一転して琳派にみられるような装飾性の強い描き方で椿の美しさを表現している。緑の草地に落ちている紅白の花びらをみていると、ボッティチェリの‘ヴィーナスの誕生’でゼフュロスが吹き散らす花々が目の前をよぎる。

東京の美術館では山種のほかにもうひとついい椿の絵がみられるところがある。それは目白の講談社野間記念館。ここに土田麦僊(1887~1936)の‘春’がある。この大きな絵に大変魅了されている。

画像は左端の扇を除く3扇だが、真ん中に描かれた母と女の子の右に印象深い椿が描かれている。花に囲まれた母子の表情はとても穏やかでまるで西洋画の聖母子像をみているよう。

小林古径(1883~1957)と安田靫彦(1884~1978)の椿の絵も心をとらえて離さない。余分なものを描き込まず濁りのない鮮やかな赤や白で椿の美しさを際立たせている。こういう絵が家にあったらどんなにか心が安らぐことだろう。

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