いつか行きたい美術館! アルビ トゥルーズ=ロートレック美
ロートレック(1864~1901)の油彩と1点でも多く対面できることを願っているが、これを達成するのはなかなか大変。普通、印象派やポスト印象派、例えば、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンの傑作は全部ではないがパリのオルセーへ行けばかなりみることができる。
ところが、ロートレックの場合、オルセーはいい絵があるひとつの美術館にすぎず、傑作の数々はヨーロッパのほかの国やアメリカの美術館にバランスよく分散されている。このことは08年アメリカのシカゴ、ワシントンナショナルギャラリー、ボストン、メトロポリタンを訪問してよくわかった。
シカゴ美でみた‘ムーラン・ルージュにて’(拙ブログ08/4/6)は一生の思い出だが、もう3点みたくてたまらない絵が残っている。いずれもパリ、ロンドン、NYにある美術館のようにはさっと行けない美術館が所蔵している。
★‘ムーラン街のサロンにて’ (アルビ トゥールーズ=ロートレック美 10/8/26)
★‘「シルペリック」のバレエを踊るマルセル・ランデ’ (ワシントンナショナルギャラリー)
★‘ムーラン・ルージュの女道化師’ (ヴィンタートゥール オスカー・ラインハルト・コレクション 11/5/2)
さて、アルビにあるロートレック美、パリ以外の街にある美術館で今頭のなかにあるのはリヨン美とロートレック美とナンシー美の3館。このなかでロートレック美が一番遠い。観光ガイドブックによると、パリ・モンパルナス駅からTGVアトランティック線でトゥールーズまで約5時間、そのあと在来線に乗り換えて1時間かかるという。ううーん、遠い!
画家の生地にできた記念館は名作はあったとしても数が少ない資料館的なところが多いが、ロートレック美は例外で名画が沢山揃っている。その中で見たい度の大きいのはここにあげた3点。
娼婦の内面描写と構図にすごく惹かれる‘ムーラン街’、笑顔が魅力的な‘イギリス娘’、そしてドガが‘俺をまねるのはもういい加減にしてくれ!’と怒ったという‘マリー嬢’。いつか絵の前に立ちたい。
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