いつか行きたい美術館! リスボン グルベンキアン美
カルースト・グルベンキアン美
ラリックの‘海の少女の像’(1919年)
5年前、はじめてポルトガルのリスボンを訪れたときは自由時間がなかったから、定番の観光名所を楽しむだけだった(拙ブログ07/4/5)。小骨に気をつけながら日本にいるような気分で魚料理を食べたのとせつない歌声のファドが旅の思い出として心に強く残っている。
ポルトガルへもう一度行くことは決めてある。リスボンに2泊するツアーに参加し、観光をパスして一日中美術館めぐりをする。まず、グルベンキアン美ヘ足を運び念願のラリックのジュエリーをみて、そのあとは国立美へまわりボスの‘聖アントニウスの誘惑’(10/7/13)と対面する。
この計画をどうしても実現したいのはラリック(1860~1945)のジュエリーの最高傑作‘トンボの精’に200%参っているから。このファムファタル的雰囲気をもつトンボの精が放つエロスと神秘性ほど心を揺すぶるものはない。また、‘胸元飾り・蛇’もとても気になる作品。蛇は苦手なのだが、金や七宝で装飾された9匹の蛇の魔性に不思議な魅力を感じる。
2010年、パリの装飾芸術美でラリックの目を見張らせるジュエリーに出合った(10/12/8)。ここで5,6点楽しませてもらったが、グルベンキアンはその4、5倍くらい所蔵している感じ。魅了されているのは‘ペンダント・2羽の孔雀’や紫色が目に沁みる‘ブレスレット・ベロニカ’など。ガラスの彫刻では‘海の少女の像’がよさそう。
作品への期待の大半はラリックのものだが、みたい絵画が片手くらいある。その筆頭がルノワールの‘ソファに横たわるモネ夫人’とルーベンスの‘エレーヌ・フールマンの肖像’。また、レンブラントの‘老人の肖像’やマネの‘シャボン玉を吹く少年’にも惹きつけられる。
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