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2012.01.11

ゆったり鑑賞!東博140周年 新年特別公開

3423_2     国宝 雪舟の‘秋冬山水図’(室町時代・15世紀) 

3424_2      雪村の‘松鷹図’(重文 室町時代・16世紀) 

3421_2     尾形光琳の‘風神雷神図屏風’(重文 江戸時代・18世紀)

3422_2     国宝 池大雅の‘楼閣山水図’(江戸時代・18世紀)

東博は今年は開館140周年にあたるので、ビッグな特別展が続く。まず一弾が開幕した日から連日長蛇の列ができている‘清明上河図’が超目玉の‘北京故宮博物院200選’展(1/2~2/19)。そのあとが待望の‘ボストン美 日本美術の至宝’展(3/20~6/10)。7月以降についての情報がまだないが、期待できそうな気がする。

本館でも年初は景気づけのためいい作品を展示するのが常だが、今年は一段と豪華なラインナップ。国宝室(2階)には雪舟(1420~1506)の‘秋冬山水図’が登場。そして、隣の部屋では雪村の‘松鷹図’。展示期間はともに1/2~2/5。

‘秋冬山水図’は何度見ても魅了される。視線が長くとどまるのはやはり左の冬景のほう。水墨画というと山や岩の輪郭がはっきりせずもやっとしたものが多いが、この絵は白のところがとても明るく断崖や岩肌の輪郭線が強い調子でひかれているので、目の前に広がる風景を下から上までじっくりみることができる。

雪舟の国宝の絵は昨年行われた三井記念美の展覧会に‘天橋立図’(京博)がやってきてくれたが(拙ブログ11/7/15)、今年はなんとあの‘山水長巻’(山口県防府市毛利博物館)がサントリー美の‘毛利家の至宝’展(4/4~5/27)で公開される。広島にいたとき毛利博物館へでむき心ゆくまで堪能したが、またみれるのは嬉しい限り。東京でこの傑作がみれるとなると、大勢の美術ファンが六本木へ押しよせるのではなかろうか。

2階の左奥の部屋に飾ってあるのが尾形光琳(1658~1716)の‘風神雷神図屏風’(展示は1/2~1/15)と池大雅(1723~1776)の総金地屏風‘楼閣山水図’(1/2~2/12)。4月根津美でメトロポリタン美の‘八橋図屏風’を展示する‘KORIN展’(4/21~5/20)があるから、こういう光琳の絵を年初にみると心のなかの琳派モードがすこしづつ開いていく。

‘楼閣山水図’はお気に入りの絵。水墨画の山水とはちがって大画面が全部金箔貼りなので、絵に近づくとこの金色に体全体がつつまれる感じになる。そして目に焼きつくのが亭のテーブルや人物の衣裳を彩る濃い朱と群青。昨年11月ホテルニューオータニ美で‘洞庭赤壁図巻’と再会し、今度は‘楼閣山水図’、贔屓にしている大雅の流れとしては申し分ない。心を寄せているといいことがある。

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