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2012.01.30

西洋画・日本画比較シリーズ! フェルメール VS 喜多川歌麿

3482_3       フェルメールの‘女主人と召使’(1667~68年 NYフリックコレクション)

3481_3             喜多川歌麿の‘青楼十二時 続 戌ノ刻’(1794年)

西洋画の風俗画というジャンルの絵で魅せられている画家は5人いる。ブリューゲルと晩年のルーベンス、そしてカラヴァッジョ、ラ・トゥール、フェルメール。

ブリューゲルの風俗画を心から愛しており全点制覇するのが夢。そのブリューゲルを敬愛していたのが同じフランドル出身のルーベンス。ここ数年で晩年に制作されたすばらしい風俗風景画を集中的にみた。二人の画家が描いた農村の風景やそこに逞しく生きる人々の姿をみると、本当に心が安まる。

一方、カラヴァッジョ、ラ・トゥール、フェルメールが描いたのは都市に生きる人々の遊興や日常生活の光景。フェルメール(1632~1675)の‘女主人と召使’は大変気に入っている作品。

この絵はNYのフリック・コレクションにある(拙ブログ08/5/22)。ここはもう2点所蔵しており、メトロポリタンの5点をくわえるとNYではフェルメールをなんと8点もみることができる。だから、頭のてっぺんから足の先までフェルメールが好きな人にはNYはたまらない街ではなかろうか。

8点のうち200%好きなのは‘女主人と召使’と‘兵士と笑う女’(フリック)と‘水差しを持つ女’(MET)、ほかの絵はあまり惹かれていない。‘水差しを持つ女’はちょっと宗教画に描かれた天使のような感じがする。風俗画であって風俗画ではないような崇高な雰囲気が漂っているので、絵の中に安直には入っていけない。

これに対して、フリック蔵の2点は生感覚でみれる作品。‘女主人と召使’はまるで芝居の一シーンをみているよう。フェルメールの目は映画監督や演出家の目と変わらない。二人の女のまわりに小道具はあまりないので、召使の差し出す手紙に見る者の関心が集中する。部屋のすぐ近くに自分がいるような気持ちにさせる絵はやはり心をとらえて離さない。

喜多川歌麿(1753~1806)の‘青楼十二時’も手紙に関わる絵だが、こちらでは遊女はせっせとパトロンの旦那に手紙を書いており、くつろいだ気分につつまれている。側にいる禿(かむろ)に‘今、日本橋の旦那に遊びに来てよと書いているところだからネ、あとで持っていっておくれ、お前さんあの旦那知っているだろう、ちょっと顔の赤い人だよ’とでも話かけているのだろうか。

この禿は元気で愛嬌がある。顔をちょっと傾け手を太股のところにおくしぐさはなんとも可愛い。人気の子役、芦田愛菜ちゃんがダブってみえた。

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