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2012.01.09

二度目のミヤケマイの個展‘膜迷路’!

3416_3     ミヤケマイの‘知恵の実’(2011年)  C 繁田諭

Bunkamura Galleryで開催されている現代アーティスト、ミヤケマイの個展‘膜迷路’(12/23~1/12)をみてきた。この作家の個展をみるのは二度目。08年横浜高島屋の美術画廊であった‘ココでないドコか’(拙ブログ08/6/26)のときと同様、楽しい気分になった。

ミヤケマイが08~09年パリ国立美術大学大学院に留学していたことは知っていたが、そこで吸収したものがこれからの作品にでてくるのだろう。この作家の掛軸にはだいぶ目が慣れてきた。10点くらいあったなかで興味深いものが2点あった。

ひとつはこれまでみたことのない雲中供養菩薩。顔には丸い菊の花がぺたっと貼られているから顔なし菩薩になっている。そして腹のあたりで清涼飲料水の瓶をかかえている。そのときは気がつかなかったが、帰りの電車のなかでこの顔の菊とマグリットの絵が重なった。

つい最近訪問したマグリット美でも山高帽子を被った男性の顔の前にパイプが描かれた絵をみたばかり。ミヤケマイは大胆にも菩薩さんの顔を菊の花で消しちゃった。この作家にこんなシュールな感覚があるとは思ってもみなかった。参りました!

もう一点長くみていたのは存在感のある菩薩の半身像がミヤケマイオリジナルの淡い太線と琳派的な文様で描かれ、銀の箔がその背景に、そして上部にぼかされた色面がみられるもの。人物の配置とか余白のとりかたがじつに上手いのでじっとみてしまう。

なかに置いてあった最新作品集‘膜迷路’(12年1月 羽鳥書店)をパラパラみていて、とてもいいなと思った作品がGalleryの外に展示されていた。‘知恵の実’、右上にイヴが食べてしまった禁断の実、リンゴが描かれその対角線上の左の隅っこにはおかっぱ頭の少女が顔を半分だけみせている。画面の中央に書かれているのは老子の言葉。知識が増えると明るくなるという意味。知識に対する西洋と東洋の考え方を絵のなかで融合している。

これからもミヤケマイの作品を追っかけたい。

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