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2012.01.03

まだあるゴッホの名画!

3391_2     ‘ヌエネンの古い教会の塔’(1884年)

3390_2         ‘ピンクの桃の木’(1888年)

3388_2           ‘二人の女性がいる糸杉’(1889~1890年)

3389_2          ‘ジヌー夫人’(1890年)

ゴッホには一度描いた作品のレプリカがいくつもある。‘ジヌー夫人’もそのひとつで、クレラー=ミュラーが所蔵するこの絵が原画。以前ローマの近代美にあるレプリカをみたことがあるが、絵の魅力はこの絵の半分くらいだった。図版で感じていたとうりこの目鼻の大きな女性は存在感のある賢夫人というイメージがピッタリの女性だった。


日本にやって来たことのある緑の色調が目に焼きつく‘ルーラン夫人’と再会した。この絵は4点あるレプリカの一枚。‘ルーラン夫人’についてはシカゴ美にある作品(レプリカ)に最も魅了されており、ここにあるものはどうも心が寄っていかない。

‘二人の女性がいる糸杉’は‘ジヌー夫人’同様、必見リストに◎をつけていた絵。もう一つある糸杉の絵‘星月夜と糸杉のある道’とくらべると、こちらのほうが好み。糸杉はどの絵でも厚塗りでうねるようなタッチで描かれており、じっとみているとがその糸杉のダイナミックな造形により体と心のバランスが崩される感じになってくる。

ところが、この‘女性のいる糸杉’は心が過度に荒ぶることもなく、逆に糸杉に宿っている力強い生命力に引き込まれていく。これは糸杉の数が多く、垂直にどーんと立っているからかもしれない。また、背景の太い白の線で表現された雲の明るさが心を晴れやかにする。はじめ絵に近づきすぎたため女性の姿が雑にみえたが、すこし離れると白の衣服が画面全体をひきしめていた。

ゴッホはアルルへ移ってから、‘ピンクの桃の木’のように真ん中に木を大きく描く作品をいくつも制作している。ぱっとみると浮世絵の画面構成と似ている。ゴッホの頭のなかには広重の‘名所江戸百景’に登場する‘亀戸梅屋敷’がどっかり居座っていたにちがいない。

また、オランダのヌエネンにいたころ古い教会を描いた風景画やパリのムーラン・ド・ラ・ギャレットにある風車を描いた絵にも足がとまった。

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コメント

いやー 凄い!
この≪ヌエネンの古い教会の塔≫
ページを開くなりこの絵が出てきてーー
雲、そして緑の大地。 
こうゆう絵も描いていたんですね。
文才がないのでうまく表現できませんが
今日はこの絵に勇気づけられました。

投稿: Joyce | 2012.01.04 12:09

to Joyceさん
この風景画、いいですよね。TASCHEN本
でチェックをしていたのですが、本物の色合い
と構図がすばらしかったです。

ゴッホの風景画には人物が本当にいいところに
描かれてます。感心してみてました。

投稿: いづつや | 2012.01.04 16:36

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