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2011.12.23

ブルージュでメムリンクに開眼!

3343_2            メムリンク美の入り口

3345_2     ‘聖ウルスラ伝の聖遺物箱’(1489年以前)

3346_2      ‘聖ウルスラの殉教’

3344_2     ‘ニューウェンホーフェの二連画’(1487年)

グルーニング美のあとメムリンンク美にも寄った。二つの美術館は歩いて5分のところにあるから、移動に迷うことはない。

ブルージュは小さな街なのだが、ここでは特別な美術品を体験できるというイメージができあがっている。絵ではグルーニング美にあるファン・エイクの‘ファン・デル・パーレの聖母子’、そしてもうひとつ見逃してはならないのはミケランジェロの彫刻‘ブルージュの聖母’(拙ブログ09/5/19)。

ミケランジェロの彫刻でイタリア以外にあるのは3点しかなく、その1点がこの‘ブルージュの聖母’、メムリンク美の隣の聖母教会に行くとみられる。添乗員Oさんの話だと現在はこれを見るのにはお金がいるそうだ。2、3ユーロくらいだと思うが。この彫刻はすでにみているのでこの度はパス。

ファン・エイクに比べるとメムリンクへの思い入れはそう強くはない。だから、ルーブルなどのブランド美術館でメムリンクの絵をみる機会は度々あったのにこれまでは紹介することはなかった。絵にいまひとつ惹かれるものがなく、どうしてもメムリンクよりはファン・エイクやウェイデンを優先してしまうのである。

だが、オマケ感覚で入館したメムリンク美でこの思いが変わった。ドイツ生まれのメムリンク(1465~1494)が活躍したここブルージュでこの画家に開眼したのである。率直なところ、ここにメムリンクのいい絵が結集していたのか!という感じ。名前は美術館になっているがここは聖ヨハネ施療院を改装したものなので、教会にいるのと変わらない。明かりを落とした礼拝堂に三連祭壇画や肖像画など6点あった。1点々惹きこまれる。

ガイドブックに必見!と書かれているのが‘聖ウルスラ伝の聖遺物箱’。メムリンクが装飾したこの聖遺物箱はベルギー7大秘宝のひとつで、伝統なゴシック様式の聖堂を模した聖遺物箱の前後側面には聖ウルスラの殉教物語が描かれている。この話の内容はカルパッチオの絵(10/2/6 アカデミア美)で一応頭に入っているので、興味深くながめていた。

とくに最接近してみたのがローマ巡礼からの帰途の際ケルンでフン族の襲撃にあい、ウルスラが巡礼に同行した1万1000人の乙女とともに殺される場面。大半は静かな宗教画だから淡々とみていられるが、この悲惨な情景は人物の内面がリアルに表現されているので体が思わず緊張する。

‘ニューウェンホーフェ’はこれまで画集でお目にかかっていたが、本物はなかなかいい。単眼鏡を使ってしっかりみたのは左翼に描かれた果物を持つ聖母の後ろにみえる凸面鏡。ここに後ろ姿の聖母と横向きの寄進者ニューウェンホーフェの像が映っている。

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コメント

聖ウルスラのお話はわかりませんが、
あの聖遺物箱は感動でした。
いてもたってもいられない
とは
あの感動の事とおもいました。
ベルギーにはあと6つも秘宝があるのですか・・・。

投稿: Baroque | 2011.12.25 01:17

to Baroqueさん
この聖遺物箱は見ごたえがありますね。
ガイドブックに必見とあるのがよくわかり
ました。

今回、バウツとメムリンクに開眼しました
ので、これからは2人の作品のみかたが
変わりそうです。

投稿: いづつや | 2011.12.25 11:02

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