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2011.12.11

マウリッツハイス美の至宝 フェルメール!

3295_2     マウリッツハイス美の正面  

3296_2       フェルメールの‘真珠の耳飾りの少女’(1665~66年)

3297_2     フェルメールの‘デルフトの眺望’(1659~60年)

3298_2     フェルメールの‘ダイアナとニンフたち’(1655~56年)

6年ぶりにオランダ、ベルギーを旅行してきました。美術館めぐりや観光名所の話がしばらく続きますが、お付き合いください。

今回参加したA社のこの団体ツアーは送られてくる案内パンフレットをみたとき即決した。その理由は行程のなかに美術館見学がいくつも入っており、われわれのように名所観光より美術館めぐりが旅の大きな楽しみになっているものにとっては願ってもないツアー内容だったから。おかげで自由行動のとき出かけた美術館を含めると全部で10の美術館を訪問することができた。

★マウリッツハイス美(ハーグ)
★ベルギー王立美(ブリュッセル)
★マグリット美(ブリュッセル)
★グルーニング美(ブルージュ)
★メムリンク美(ブルージュ)

★マイヤー・ヴァン・デン・ベルフ美(アントワープ)
★MASミュージアム(アントワープ)
★ゴッホ美(アムステルダム)
★クレラー=ミュラー美(オッテルロー)
★アムステルダム国立美

どこの美術館でも多くの収穫があり用意した感動袋がはちきれんばかりだったので、心打たれた名画を目いっぱい紹介したい。まずはハーグにあるマウリッツハイスから。

マウリッツハイスを訪問するのは2度目なので(拙ブログ05/4/17)、入館すると館内のレイアウトが蘇ってきた。この美術館の展示室は1階と2階だけだから、ルーヴルやプラドのように忙しく駈けずりまわることもなくゆったりした気分で名画を楽しめる。

ここで多くの美術ファンを夢中にさせるのがフェルメールとレンブラントのコレクション。フェルメール(1632~1675)は3点あり、レンブラント(1606~1669)は出世作の‘テュルプ博士の解剖学講義’などいい絵がずらっと揃っている。

追っかけリストに載せていたのは前回展示されていなかったレンブラント最晩年の自画像(明日紹介)だが、真っ先に足が向かうのはやはりフェルメールがある部屋。‘真珠の耳飾りの少女’をみるのは幸運にも3回目。この絵はMyお気に入り女性画の最上位にあげている絵で、家では毎日みているといっても過言でないほど魅せられている。

今回の対面には特別な思い入れがあった。みられた方がいるかもしれないが、8月BSプレミアムの美術番組‘極上美の饗宴’で写真家篠山紀信が日本人モデルを使い写真でこの絵を再現し、フェルメールの技をいろいろ解明していた。情報が多くとてもおもしろかったので、少女の瞳や唇、耳飾りの真珠に光が反射した白い点を前もって強く目に焼きつけていた。

3つの丸い白い点で最も輝いているのは真珠だった。当時こんな大きな真珠はなかったそうだから、これはフェルメールの少女を美しく見せるための演出。また艶やかな唇にうつる柔らかい光や何か言いたげな心のなかをみせているような魅惑的な目にも吸い込まれる。この絵は来年東京都美で開催される‘マウリッツハイス美展 オランダ・フランドル絵画の至宝’(6/30~9/17)でまた姿をみせてくれるので、ころあいをみて絵の前を離れた。

少女と向かい合う形で展示されているのが‘デルフトの眺望’、再びこの風景画の傑作の前に立てた幸せをかみしめながらみていた。前回の興奮状態にくらべるとすこしは心に余裕がある。名画というのはみるたびに発見があるというが、じっくりみていると絵のすばらしさがあれもこれもといった感じで心を揺すぶる。

視線を長くとどめるのは画面の大半を占める青い空と白い雲。その明るい日差しをあびてちょうど中央に位置する建物の赤い屋根がびっくりするほど輝いている。そこまではだいぶ距離がありそう。この風景画は河のむこうにある正面性が強調された建物群だけをみているとすごく平面的な絵。それが暗い雲に覆われた河面と建物を光が強く当たった遠くの建物や手前の土の部分ではさみこむようにして奥行きをつくっている。

フェルメールには宗教画が2点あり、そのひとつが‘ダイアナとニンフたち’。日本に一度やってきたカラヴァッジョ風の‘マルタとマリアの家のキリスト’(スコットランド国立美)への接近度を10とすると、この絵はその半分くらい。

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