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2011.12.27

すばらしい‘セガンティーニ展’!

3362_2     ‘アルプスの真昼’(1891年)

3364_2       ‘水を飲む茶色い雌牛’(1892年)

3363_2     ‘森からの帰途’(1890年)

3365_2     ‘キノコ’(1886年)

損保ジャパン美で開催中の‘セガンティーニ展’(本日終了)をみて大変いい気持ちになった。これまで体験したセガンティーニ(1858~1899)の作品はほんの両手くらい、今回の回顧展で60点が加わったのでやっとこの画家の魅力の真髄に迫ることができた。損保ジャパン美に感謝!そして大きな拍手を送りたい。

この展覧会の目玉、‘アルプスの真昼’をみるのは幸運にも2度目。06年Bunkamuraの‘スイス・スピリッツ展’(拙ブログ06/3/4)に続いてまたこの傑作をみれたのだから幸せの極み。フェルメールの‘真珠の耳飾りの少女’と再会をはたしたのと同じような心の高揚感がある。画面の中央でまぶしい光をさえぎるように帽子のつばに手をやる少女の姿に限りなく魅せられる。そして、緑の草の匂いを感じ遠くにみえる山々に積もった雪の白と明るい青空が目にくっきりと焼きつく。

この絵と同じ筆触、色の調子、構成で描かれアルプスの雰囲気が200%漂う絵がほかに4点ある。大原美蔵の同名の作品、‘井戸のかたわらに女性のいるアルプスの風景’、そして牛が主役の‘水を飲む茶色い雌牛’と‘春の牧草地’。このなかで最もながくみていたのが大きな絵の‘春の牧草地’。これを所蔵するミラノのブレラ美を何年か前訪問したときみた覚えがないから、大収穫だった。

そりを引く農婦の後ろ姿を動きのある斜めの構図で描いた‘森からの帰還’もすばらしい作品。体が震えた。また、セガンティーニが静物画を描いているとは想像だにしてなかったから、クールベの絵を思い出させる‘キノコ’を息を呑んでみた。

風景のなかに象徴主義をもちこんで描いた‘虚栄’にはセガンティーヌの風景画家とは別の顔が現れている。アルプスの高いところで暮らしていると自然のもつ厳しさ美しさを体全体で感じ、そして同時に神秘的な天空に内なる精神がつつみこまれ想像力が刺激されるのだろうか。

この展覧会でますますセガンティーニの虜になった。サンモリッツにある美術館めぐりをなんとしても実現したい。

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