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2011.12.21

グルーニング美でファン・エイクの傑作と対面!

3335_2      グルーニング美の入り口

3336_2     ファン・エイクの‘ファン・デル・パーレの聖母子’(1436年)

3337_2      ‘聖ゲオルギウスと寄進者部分’

3338_2        ファン・エイクの‘マルガレーテ・ファン・エイクの肖像’(1439年)

このツアーに参加する決め手となったのはブルージュで一泊することとオッテルローにあるクレラー=ミュラー美へ行くことだった。オランダ・ベルギーのツアーは旅行会社からいろいろでているが、ブルージュに泊まるものは本当に珍しい。

6年前ここへやって来たときは、半日の滞在で昼食をとったあとは次の目的地へ移動した。一泊すると時間的にすごくゆったりできるから、自由行動の時間もたっぷりある。まずは3ヶ月前から入館するのを心待ちにしていたグルーニング美へ急いだ。ヤン・ファン・エイク(1390~1441)の傑作‘ファン・デル・パーレの聖母子’をみるためである。

昨年ローマでカラヴァッジョの‘キリストの捕縛’(拙ブログ10/5/23)を体験し、次の追っかけはこの絵よりさらに細密に描かれている‘ファン・デル・パーレの聖母子’が心のなかにどっかり居座るようになった。その絵が目に前にある。絵のサイズはゲントにある‘神秘の子羊’に次ぐ大きさ(縦1.22m、横1.58m)。

この大きさの画面にこれほどリアルに衣裳の襞や宝石、そして甲冑の質感をだすとなると相当な制作日数を要するにちがいない。透明性のある油絵の具を何度も何度も塗り重ることによってこんなすばらしい傑作がうまれるのだろう。こういう絵をみると心底油絵の魅力にとりつかれる。

写実画はやはり時間をかけないと絵にならないが、これは大変な仕事。驚くほどの質感を実現し、明るくて輝くような色彩に彩られた画面をつくりだす技はごく限られたものにしか授けられていないが、こういう超写実性を好むファン・エイクのもって生まれた気質も大きな力になっているかもしれない。また、中世末期という時代がこういう絵を求めていた。

妻のマルガレーテの肖像はかなりふけてみえるが、このときマルガレーテは33歳。篠山紀信が登場したBSプレミアム‘極上美の饗宴 フェルメールの真珠の首飾りの少女’で、少女の瞳には白い点が描かれているのに対し、ファン・エイクは目にみえる通りに瞳に映った窓をそのまま描いていることを事前に知っていたから、それを単眼鏡でしっかりみた。

ファン・エイクの絵はもう2点あった。キリストの顔を描いた作品を17世紀に模写したものと工房作。ほかの画家ではメムリンクの3点とダヴィッドの三連祭壇画に足がとまった。

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