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2011.12.29

一生離れられないゴッホ!

3372_2     ‘じゃがいもを食べる人たち’(1885年)

3370_2     ‘アニエールの公園’(1887年)

3373_2     ‘コップにいけた花咲くアーモンドの小枝’(1888年)

3371_2     ‘カラスの群れ飛ぶ麦畑’(1890年)

2004年、ゴッホ美を訪問したとき館長が選んだ‘名画100選’という図録(日本語版)を購入した。ここに載っているゴッホの作品75点のうちまだみてないのが8点残っている。だから、まずこれらが第一列の追っかけ画、そしてTASCHEN本にある絵が次の列。

一列で鑑賞できたのは上出来の6点。その2点が‘アニエールの公園’と‘コップにいけた花咲くアーモンドの小枝’。‘アニエールの公園’はゴッホがパリに2年いたときの絵。スーラから影響をうけた点描画法を用いて描かれている。ゴッホが色に目覚めつつある時期だから、明るい色がのびやかにでている感じではなくすこしおとなしい。

ゴッホは点描画が色の明るさをだすには一番いいことはわかったが、途中からスーラのように時間をかけて緻密に仕上げる点描画は自分には性格的に無理と思ったにちがいない。で、もっと明るく大胆な色彩で対象をとらえる独特のタッチを使い風景やひまわり、人物を描きはじめる。南フランスのアルルでそれが全開し、傑作を次々と生み出していく。

1888年2月、アルルに移って1ヶ月後に描いたのが‘アーモンドの小枝’。図版で見るイメージとはちがい小品だったが、枝ぶりがよくうすピンクのアーモンドの花に心が洗われる思いだった。そして、この絵のまわりにあった桃や梨が画面の中央にどーんと描かれた作品にも魅了された。

ゴッホが初期のころ沢山描いた農民の絵では‘じゃがいもを食べる人たち’が群をぬいていい。クレラー=ミュラー美でも構成が同じ別ヴァージョンをみたが、惹きつけられるのはこちらのほう。描かれた5人のなかで視線が向かうのは左の横向きの男性の隣にいる女性。ランプに照らされた大きな眼がとてもチャーミングで吸いこまれる。

2階の部屋を時計回りに回っていき最後に遭遇するのが‘カラスの群れ飛ぶ麦畑’。この絵を描いた3週間後、ゴッホは銃で胸を撃ち自殺を図る。嵐がきそうな暗い空や粗粗しいタッチで描かれた麦畑、そして空を舞う黒いカラス、これだけ見る者の心を揺すぶる描写をみせられるとどうしてもゴッホの悲劇的な結末とむつびつけてみてしまう。重たい絵である。

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