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2011.12.12

レンブラントの自画像とようやく対面!

3301_3     ‘自画像’(1669年)

3300_4        ‘スザンナと長老’(1636年)

3299_3     ‘テュルプ博士の解剖学講義’(1632年)

3302_3       ‘二人のアフリカ人’(1661年)

レンブラント(1606~1669)は沢山いる西洋画家のなかで小さいころからその名前が長く心の中に居続けている画家のひとり。だから、海外の美術館でレンブラントの作品に出会うととてもいい気持ちになる。

マウリッツハイス美で今回みることができたのは11点。2階の二部屋に飾られている。そのなかで一番のお目当ては前回展示されてなかった最晩年の自画像。昨年4月の‘もっとみたいレンブラントの名画’(拙ブログ11/4/6)でもとりあげたが、ようやく思いの丈をはたすことができた。

この旅行の美術館めぐりでレンブラントは重点鑑賞画家、この美術館でのリカバリーは自画像をふくめて3点あったが、運良く全部ヒットした。先走っていってしまうと、アムステルダム国立美でも念願の‘使途パウロに扮した自画像’とめでたく対面できた。なんだか大仕事をしたような気分である。

レンブラントが死んだ年に描かれたこの最後の自画像はみるからにでっぷり爺さんという感じ。顔の色艶は悪くなく、大きな鼻と二重あごに親しみを覚える。昨年ケンウッドハウスでみた自画像はなにか不機嫌そうな顔をしていたが、この自画像はごく自然体。

レンブラントの晩年は16年間連れ添ったヘンドリッケに先立たれ、また愛する一人息子にも去られ、辛い思いをしたにちがいないが、この表情には運命の変遷を淡々と受けとめて生きるレンブラントの心情が現れているようにみえる。この絵は嬉しいことに来年の東京都美のマウリッツハイス美展(6/30~9/17)にやってくる!

‘スザンナと長老’(05/04/18)をはじめてみたのは03年西洋美であったレンブラント展。以来、この絵に描かれたスザンナのおびえた顔が胸に焼き付いている。内面の微妙な揺れをこれほど強く印象づけられるとレンブラントの人間に対する生感覚というのは本当にすごいなと思う。心の描写だけでなく女性の肉体の描き方もリアルそのもの。腰から太股にかけての肉付きはルーベンスの表現よりずっと生々しい。

‘テュルプ博士の解剖学講義’は26歳のレンブラントがはじめて描いた集団肖像画。これはまたたくまに評判をよび、レンブラントのもとには肖像画の依頼が殺到し、人気画家に駆け上がっていく。博士がピンセットで持ち上げている死体の左腕の皮が剥がれている筋肉をじっと息を呑んでみつめる人物の表情にはただならぬ緊張感が漂っている。まるでドラマの一場面をみるかのような迫真の臨場感。

自画像と同様、収穫だったのが初見の‘二人のアフリカ人’。これは本画のための下絵だが、本画は制作されなかった。ルーベンスの作品で黒人を描いた絵をこれまで2点みたことはあるが、レンブラントにも黒人が登場する絵があったとは!

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