11年感動の展覧会 ベスト10!
今年は3月11日に起きた東日本大震災とそれにともなう福島原発事故のため、当初予定されていた展覧会のいくつかが中止あるいは延期になった。大変なことが起きた年なので、今年でかけた展覧会はこれから後ほかの年に楽しんだ展覧会より深く心に刻まれることになるかもしれない。
海外の美術館での体験をふくめ今年みた展覧会は全部で87、昨年の200の半分以下になった。これはここ数年足を運ぶ展覧会を絞っているため。いつも書いているように、追っかけ画をみるための展覧会鑑賞だから、お目当ての作品が鑑賞済みになりその数が減っていくと必然的に展覧会へのインセンティブがうすれていく。
だが、展覧会の数が少なくなっても美術品に接して生まれてくる感動の総量が減るわけではなく、むしろどんどん大きくなっている。それは国内であれ海外であれ、心を奪われる傑作やお宝はまだいっぱいあるから。東博の通常展示に登場する国宝や海外の美術館が所蔵する必見の絵画や彫刻、工芸と対面して深い感動を覚えるのは度々のこと。
また、展覧会だけが美術を楽しむ機会ではない。最近はNHKをはじめ各局がBSで質の高い美術番組を制作しているのでこちらをじっくりみるほうが、クセ球が好きな天邪鬼タイプの館長や美術評論家がさもこれが新しい美術のトレンドかのように吹聴する展覧会へ出かけるよりはるかに楽しく、良質の情報が得られる。
拙ブログの感動の展覧会・ベスト10は順位はつけない。西洋美術、日本美術を仲良く5つずつ選んだ。開催された時期の順に並んでいる。画像に使った写楽展が一番よかったというのではない。
★ ‘歴代沈壽官展’ 1/19~1/31 日本橋三越
★ ‘長澤芦雪展’ 3/12~6/6 MIHO MUSEUM
★ ‘レンブラント展’ 3/26~6/12 西洋美
★ ‘写楽展’ 5/1~6/12 東博
★ ‘ワシントン・ナショナル・ギャラリー展’ 6/8~9/5 国立新美
★ ‘空海と密教美術展’ 7/20~9/25 東博
★ ‘酒井抱一と江戸琳派の全貌展’ 10/10~11/13 千葉市美
★ ‘ロートレック展’ 10/13~12/25 三菱一号館美
★ ‘ゴヤ展’ 10/22~1/29 西洋美
★ ‘セガンティーニ展’ 11/23~12/27 損保ジャパン美
今年も拙ブログにおつきあいいただきありがとうございました。
皆様よいお年をお迎え下さい。
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