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2011.11.22

空海に続き‘法然と親鸞’展も大賑わい!

3279_2     国宝‘山越阿弥陀図’(鎌倉時代 13世紀 禅林寺)

3280_2     ‘阿弥陀三尊坐像’(重文 鎌倉時代 13世紀 浄光明寺)

3281_2       ‘二河白道図’(重文 鎌倉時代 13世紀 香雪美)

3282_2     国宝‘本願寺本三十六人家集・能宣集下’(平安時代 12世紀 西本願寺)

東博の‘法然と親鸞’展(10/25~12/4)をみてきた。開幕から一ヶ月ちかく経っての出動となったのは本日から展示される国宝‘親鸞聖人影像(鏡御影)’を待っていたから。

じつはこの展覧会は前期に行くことにしていた。入手したチラシに大きく使われている国宝‘早来迎’(拙ブログ05/11/3)に再会したいという気持ちが強くはずんでいた。が、今月のはじめ展覧会の主催者に名をつらねている朝日新聞の記事で国宝‘親鸞聖人影像(鏡御影)’が11/22から登場することがわかった。

これには面食らった、ええー、この親鸞の肖像画が出品されるの?すぐ出品リストをHPでチェックすると確かに載っている。そうなると、まだみてないこの秘宝が当然最優先となるから、出かけるのは後期に変更。‘早来迎’には未練が残るが、後期には国宝‘山越阿弥陀図’がまたみれるので気持ちを切り替えた。

‘鏡御影’は親鸞(1173~1262)の肖像画としてはもっとも生前の顔をうつしているといわれており、西本願寺のお宝中のお宝。03年東博で‘西本願寺展’が開催されたとき期間限定で展示されたが、当時広島からはせ参じたものの展示のタイミングにあわず見逃してしまった。今回の公開はそれ以来のこと、この先当分は展覧会にはでてこないと思われる。

細い線で描かれた眉のつりあがった顔をみていると親鸞が目の前にいるような錯覚を覚えた。やはり宗教家の顔である。親鸞の威厳のある顔にくらべると法然(1133~
1212)の顔はふっくらとして丸くとてもおだやかな印象をうける。こういうお坊さんから話を聞くと、誰でも不安な気持ちや苦悩から解放され救われた気持ちになるだろう。念仏を唱えるだけで極楽浄土へいけのなら、気分はぐっと楽になる。

とりあげた作品はどれもすでにみたものだが、法然、親鸞という宗教界の大スターにスポットライトがあたった展覧会で再会するとあらためて目に力が入る。

安定感のいい構図が心を落ち着かせてくれる‘山越阿弥陀図’も神戸の香雪美が所蔵する‘二河白道図’もMyお気に入り仏画の上位に入れているので、画面の隅から隅までじっくりみた。それにしても中央に描かれた一本の白い道の細いこと。女子の体操の平均台の上を素人が歩くような感じ。

右の河には愛欲が、そして左の河には憎悪がちらつくから、心を平常に保ち阿弥陀が迎えてくれる極楽浄土へたどりつくのは容易ではないが、強い気持ちをもってすれば必ず浄土へ行ける。そう信じよう。

鎌倉の鶴岡八幡宮の国宝館で一度みたことのある‘阿弥陀三尊坐像’は中央の大きな阿弥陀像にぐっと惹きこまれる。そして、両脇の菩薩の首を少し横に傾ける姿にも思わず足がとまる。

華麗な装飾料紙が使われている国宝‘本願寺三十六人家集’はいつも夢中になってみてしまう。日本美術を象徴する装飾美の真髄がここにある!最後に登場した‘能宣集下’の草花模様をつま先立ちで心ゆくまでみていた。

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