ウィーンは2012年 クリムト・イヤー!
‘白樺の森’(1903年)
‘ダナエ’(1907~8年)
2ヶ月くらい前、クリムト(1862~1918)に関する大きな情報が入ってきた。2012年はクリムト生誕150周年。これを記念してウィーンの美術館(拡大図)では‘クリムトとウィーン現代美術の誕生’をテーマに、いろいろな特別展が開催されるという。
夫々の美術館が所蔵作品をどんな形でみせ、また他国にあるクリムトの絵をどのくらい集めてくるのかについては、今のところまったく情報なし。だから、これから美術館のHPを定点観測するつもり。この情報の入り方によっては来年予定している海外旅行を変更してウィーンが入るツアーにスイッチすることも考えている。
クリムト好きが夢想する回顧展は例えばこんなラインナップ。‘接吻’など代表作がごそっとあるクリムトのメッカ、ベルヴェデーレ宮殿の場合、06年に宮殿を離れた5点を6年ぶりに仲間たちと再会させる。その5点とは
★‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ’(1907年 ノイエ・ギャラリー)
★‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅱ’(1912年 拙ブログ11/9/6)
★‘アッター湖畔ウンターアッハの家並み’(1916年)
★‘白樺の森’(1903年)
★‘林檎の木’(1912年)
もちろん出迎えるのは今も宮殿を豪華に飾るクリムト全作品、‘接吻’、‘ユーディットⅠ’、‘アダムとイヴ’、‘ソーニア・クニップスの肖像’、‘カンマー城の庭園内の道’、そして未見の‘水蛇Ⅰ’(10/7/24)、‘花嫁’、‘フリッツァ・リートラーの肖像’、‘ひまわりの園’、‘けしの野’、‘アッター湖のカンマー城Ⅲ’。
節目の年である来年はかつてウィーンにあった5点の里帰りとしては絶好のタイミング。勝手な推測だが、クリムトを愛するウィーンの人々のためにも再び展示できるように学芸員は動いているような気がする。果たして?
これに‘ダナエ’(個人)とかスイスのゾロトゥルン美が所蔵する‘金魚’(08/9/27)とかが加わることになったら、ウィーン行きは即決定。これから、‘パラス・アテナ’(09/9/20)のあるウィーン・ミュージアム・カールスブラッツや‘アッター湖のほとり’、‘死と生’などを所蔵するレオポルト美もふくめてクリムト関連の美術館から出される展示情報を注意深く見守りたい。
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