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2011.11.26

お知らせ

拙ブログは12/10までお休みします。

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2011.11.25

東博浮世絵エンターテイメント! 国芳・歌麿・北斎

3291_2     歌川国芳の‘忠臣蔵義士両国橋引取’(江戸・嘉永期)

3294_2          喜多川歌麿の‘高名美人見たて忠臣蔵・十だんめ’(1794~95年)

3293_2     喜多川歌麿の‘高名美人見たて忠臣蔵・十一だんめ’(1794~95年)

3292_2               葛飾北斎の‘七面大明神応現図’(1847年 茨城・妙光寺)

東博の浮世絵コーナーには12月の定番、忠臣蔵を題材にして描かれた作品が並んでいた。これまで12枚揃ってみる機会がなかった歌川広重の‘忠臣蔵’をはじめいろいろある(展示は12/11まで)。

最も迫力があったのは歌川国芳(1797~1861)が3枚続のワイド画面に描いた‘義士両国橋引取’。本懐をとげた義士たちが両国橋をわたっている場面。こういう橋を正面からとらえる構図がとてもユニーク。中央の奥に小さく描かれた義士たちは橋の一番高いところにたどりついた感じで、橋が立体的にイメージできる。

喜多川歌麿(1753~1806)の‘高名美人見たて忠臣蔵’は六・十・十一だんめの3点。最後の十一だんめだけは2枚続。女性たちは歌舞伎の‘仮名手本忠臣蔵’の登場人物に見たてて描かれている。3年前太田記念美で開催された‘ベルギーロイヤルコレクション展’で、12枚全部を楽しまれた方も多いのではなかろうか。

‘十一だんめ’の左にいる男は歌麿自身といわれているが、本人がこれほど美男であったかは?実際はどうも逆だったようで、これはほんのお遊びで描いたらしい。

作品のなかに嬉しい再会があった。それは葛飾北斎(1760~1847)が日蓮聖人を描いた‘七面大明神応現図’。これは肉筆画で北斎が亡くなる2年前の作品。ご承知のように北斎は熱心な日蓮の信者。この絵をはじめてみたのは03年東博であった‘大日蓮展’、そのあと05年の大北斎展(東博)にも展示された。ここの浮世絵コーナーでまた出会うとは思ってもみなかった。

東博蔵以外のものがここに並ぶのは本当に珍しいこと。こちらを鋭い眼差しでみている龍は妖艶な美女が変身した姿。風に吹かれてうごめくどす黒い雲と画面いっぱいに飛び散った墨の点々が目に焼きつく。激しい風の音を聞きながら、経典を広げる日蓮をじっとみていた。

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2011.11.24

ゆったり鑑賞!東博総合文化展  彫刻・曼荼羅図・工芸

3288_2     ‘伝源頼朝坐像’(重文 鎌倉時代 13世紀)

3290_2        国宝‘金光明最勝王経宝塔曼荼羅図’(平安12世紀 岩手・大長寿院)

3287_2        ‘黒綸子地波鴛鴦模様小袖’(重文 江戸時代 17世紀)

3289_2     野々村仁清の‘色絵牡丹水指’(江戸時代 17世紀)

東博の総合文化展はいつもは分野を絞ってゆったり鑑賞しているのだが、この度は時間があったので1階2階とも各部屋をのぞいてみた。

こうしてじっくりみてみると、東博はやはりすごい美術館だなと思う。国宝がここにもあそこにもという感じなので、高い料金をとられる他館の企画展とついついその内容をくらべてしまう。

2階の仏画のところで存在感を発揮しているのが武士の彫像‘伝源頼朝像’。こうした立烏帽子を被った貴族風の装束に身をつつんだ武士の姿はほかにも‘北条時頼’や‘上杉重房’(ともに重文)がある。足のまわりのフォルムはどういうわけかバッタの足や角々した羽を連想する。だから、勝手にバッタ彫刻とよんでいる。

岩手の中尊寺大長寿院にある‘宝塔曼荼羅図’はこの部屋でよくみる。毎年一度は展示されてる感じなので、今では経典の文字で形づくられた9層の宝塔にも目が慣れてきたが、はじめてこれをみたときは目が点になった。最接近してみると、塔の線が金の文字、文字、ありゃらー、こういう装飾経を思いつく発想がおもしろい。展示は12/11まで。

寛文小袖の大胆な模様をひさしぶりにみた。この大きく弧を描く網干のフォルムをみて瞬間的に思いつくのは北斎の‘神奈川沖浪裏’の荒れ狂う波頭。江戸に生きた人々の時空をこえた意匠センスにはほとほと感服させられる。これは浮世絵の部屋に飾られている(12/11まで)

小袖の模様同様、心がハイになるのが仁清の色絵陶器(1階 11/22~2/12)。この水指のまるっこい胴に中国的な窓をつくる構成にとても惹かれている。隣には華麗な‘色絵月梅図茶壺’もあるので存分に仁清ワールドを楽しんだ。

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2011.11.23

ゆったり鑑賞!東博総合文化展  漆工

3283_2        ‘蓬莱山蒔絵袈裟箱’(重文 平安時代 12世紀)

3286_2     国宝‘梅蒔絵手箱’(鎌倉時代 13世紀 三嶋大社)

3285_2     国宝‘片輪車螺鈿手箱’(鎌倉時代 13世紀)

3284_2     ‘獅子螺鈿鞍’(重文 平安~鎌倉時代 12~13世紀)

東博の総合文化展を法然・親鸞展のあとぶらぶらみた。とくにHPで出品作のチェックはしてない。こういうときはえてして収穫がある。とくに1階12室の漆工の展示品
(11/22~2/12)が豪華なラインナップだった。

東博へはもう7年くらいコンスタントに通っているから浮世絵を除いてお目当てのものはほとんど目のなかに入れている。だが、追っかけリストにまだ数点消えずに残っているものがある。その1点‘蓬莱山蒔絵袈裟箱’がひょいと目に前に現れた。これは幸運なめぐりあわせ。

中央に描かれているのはおもしろい図柄で、大きな亀の背中に蓬莱山が乗っかっている。なぜか惹きつけられたのが波の形。野にあるぜんまいを横に寝かせたような感じ。こういう波はこれまでみたことがない。上のほうに目をやると松喰鶴が六羽、リアルな飛行の姿とその絶妙な配置の仕方がとてもいい。

作品は経箱、手箱、硯箱などが全部で20点。そのなかになんと国宝が3点もある。三嶋大社蔵の‘梅蒔絵手箱’と‘倶利迦羅龍蒔絵経箱’(奈良・当麻寺 拙ブログ09/12/19)が特別出張し、‘片輪車螺鈿手箱’と並んで展示されている。こうした名品が前に並ぶと即座にみるぞ!モードに火がつく。

‘梅蒔絵’と‘倶利迦羅龍’はともに2,3年前ここでみたから、定期的に借りてくることになっているのだろう。おもわぬ宝物に遭遇したような気分。‘片輪車’は雅な香りが漂う手箱の名品。金粉の地蒔と螺鈿で表された片輪車文様の組み合わせが心を打つ。

‘獅子螺鈿鞍’は2階の刀や兜が展示されているコーナーでよくみかけたが、今回はここで獅子に形づくられたピンクの貝殻を輝やかせていた。

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2011.11.22

空海に続き‘法然と親鸞’展も大賑わい!

3279_2     国宝‘山越阿弥陀図’(鎌倉時代 13世紀 禅林寺)

3280_2     ‘阿弥陀三尊坐像’(重文 鎌倉時代 13世紀 浄光明寺)

3281_2       ‘二河白道図’(重文 鎌倉時代 13世紀 香雪美)

3282_2     国宝‘本願寺本三十六人家集・能宣集下’(平安時代 12世紀 西本願寺)

東博の‘法然と親鸞’展(10/25~12/4)をみてきた。開幕から一ヶ月ちかく経っての出動となったのは本日から展示される国宝‘親鸞聖人影像(鏡御影)’を待っていたから。

じつはこの展覧会は前期に行くことにしていた。入手したチラシに大きく使われている国宝‘早来迎’(拙ブログ05/11/3)に再会したいという気持ちが強くはずんでいた。が、今月のはじめ展覧会の主催者に名をつらねている朝日新聞の記事で国宝‘親鸞聖人影像(鏡御影)’が11/22から登場することがわかった。

これには面食らった、ええー、この親鸞の肖像画が出品されるの?すぐ出品リストをHPでチェックすると確かに載っている。そうなると、まだみてないこの秘宝が当然最優先となるから、出かけるのは後期に変更。‘早来迎’には未練が残るが、後期には国宝‘山越阿弥陀図’がまたみれるので気持ちを切り替えた。

‘鏡御影’は親鸞(1173~1262)の肖像画としてはもっとも生前の顔をうつしているといわれており、西本願寺のお宝中のお宝。03年東博で‘西本願寺展’が開催されたとき期間限定で展示されたが、当時広島からはせ参じたものの展示のタイミングにあわず見逃してしまった。今回の公開はそれ以来のこと、この先当分は展覧会にはでてこないと思われる。

細い線で描かれた眉のつりあがった顔をみていると親鸞が目の前にいるような錯覚を覚えた。やはり宗教家の顔である。親鸞の威厳のある顔にくらべると法然(1133~
1212)の顔はふっくらとして丸くとてもおだやかな印象をうける。こういうお坊さんから話を聞くと、誰でも不安な気持ちや苦悩から解放され救われた気持ちになるだろう。念仏を唱えるだけで極楽浄土へいけのなら、気分はぐっと楽になる。

とりあげた作品はどれもすでにみたものだが、法然、親鸞という宗教界の大スターにスポットライトがあたった展覧会で再会するとあらためて目に力が入る。

安定感のいい構図が心を落ち着かせてくれる‘山越阿弥陀図’も神戸の香雪美が所蔵する‘二河白道図’もMyお気に入り仏画の上位に入れているので、画面の隅から隅までじっくりみた。それにしても中央に描かれた一本の白い道の細いこと。女子の体操の平均台の上を素人が歩くような感じ。

右の河には愛欲が、そして左の河には憎悪がちらつくから、心を平常に保ち阿弥陀が迎えてくれる極楽浄土へたどりつくのは容易ではないが、強い気持ちをもってすれば必ず浄土へ行ける。そう信じよう。

鎌倉の鶴岡八幡宮の国宝館で一度みたことのある‘阿弥陀三尊坐像’は中央の大きな阿弥陀像にぐっと惹きこまれる。そして、両脇の菩薩の首を少し横に傾ける姿にも思わず足がとまる。

華麗な装飾料紙が使われている国宝‘本願寺三十六人家集’はいつも夢中になってみてしまう。日本美術を象徴する装飾美の真髄がここにある!最後に登場した‘能宣集下’の草花模様をつま先立ちで心ゆくまでみていた。

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2011.11.21

東博 1月2日から特別展‘北京故宮博物院200選’を開催!

3278     乾清宮内の玉座

先週17日の朝日新聞の朝刊に嬉しい展覧会の告知記事が載った。東博で来年の
1月2日から特別展‘北京故宮博物院200選’がはじまるというのである(2月19日まで)。来年の東博の展覧会というと、3月からの‘ボストン美 日本美術の至宝’展
(3/20~6/10)で頭のなかはドドーンと占領されている。その前にこんなビッグな展覧会が用意されていたとは!

出品される200点の半数は日本の国宝に相当する一級文物というふれこみだが、この展覧会が2012年の日中国交正常化40周年を記念して行われるものだから、額面どおりに受け取ってもいいかなという気もする。もうチラシができているのだろうか?門外不出とされる宋・元時代の書画40点をはじめ、青銅器や玉器、陶磁器などの名品が揃うという。

台北故宮は体験しているが、北京の故宮にある文物はみたことがない。今から17年前中国を旅行し念願の紫禁城を訪問したから、宮殿を豪華絢爛に飾る装飾や陶磁器などが目に焼きついているが、ツアーで見学したのは紫禁城だけ。だから、太和殿の横の回廊にある絵画館に展示されている書画とか、皇帝が日常の執務を執った乾清宮西側の回廊にある陶磁器、東側の回廊におさまっている青銅器などはすべて素通り。

皇帝のお宝に関する情報は少なく、93年に購入した週間‘ラ・ミューズ 世界の美術館 北京故宮博物院’と92年東京都美で開催された‘北京故宮博物院展’があるだけ。この展覧会が日中正常化20周年記念展で、それから20年が経ち来年の40周年が東博の特別展。期待したい。

北京故宮博物院のお宝はもう一箇所でも公開される。こちらの情報のほうが早く入ってきたが、東京冨士美の‘地上の天宮・北京故宮博物院展’。作品数は東博と同じ200点。絵画、工芸、服飾、宝飾などのラインナップで目玉は南宋時代の名画‘女孝経図’。これも海外初公開だという。会期は3/29~5/8。東京冨士美は八王子にあるらしいが、まだ行ったことがない。この展覧会を楽しみにして出かけるつもり。

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2011.11.20

祝 ソフトバンク 8年ぶり日本一!

3277_2ソフトバンクが日本シリーズ第7戦を
3-0で中日を下し、日本一の栄冠に輝いた。拍手々!

敵地で3連勝し昨日すんなり8年ぶりの日本一を手にいれると思っていたが、日本シリーズにながらく遠ざかっていたから、チーム全体が硬くなっていた。

和田は大試合でメンタル的に弱いところをみせたから、大リーグ挑戦が少し心配になってきた。

今日の試合は杉内の好投が光っていた。昨年ロッテとの対戦悔しい思いをしたから、渾身の力で投げたのだろう。そのピッチング術はやはり一級品である。

杉内をひきついだファルケンボーグの投げる球に中日のバッターはなす術もなく連続3三振。9回も15球くらい終わる感じだったが、先頭打者の井端の打った打球が肘にあたるアクシデント。が、あとを森福、摂津がリレーしゲームセット。完璧の投手力に3点目をたたき出した内川をはじめとする勝負強い打撃陣、今年のホークスの強さを象徴するようなゲーム運びだった。

ソフトバンクはシーズンを1位で通過しながら、クライマックスに敗れ日本シリーズへの進出を3度も阻まれた。05年、2年つづけて敗れたときのことは拙ブログ05/10/19にも書いた。強いチームなのに昨年も含めて長いこと日本シリーズに縁がなかった。それだけにソフトバンクはこの日本一は腹の底から嬉しいだろう。

この勝利は来年以降のソフトバンク時代の到来を予告するものかもしれない。

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2011.11.19

いつか行きたい美術館! サウサンプトン美

3273_2     バーン=ジョーンズの‘連作ペルセウス 悪魔の頭’(1885年)

3274_2  バーン=ジョーンズの‘連作ペルセウス ペルセウスとグライアイ’(1877~80年)

3275_2     バーン=ジョーンズの‘連作ペルセウス 成就した運命’(1884~85年)

3276_2     バーン=ジョーンズの‘ランスロットの夢’(1895~96年)

サウサンプトンというのはバーミンガムやマンチャスターと比べるほとんど馴染みのない街。海に面しロンドンの南西約100kmのところに位置しているから、ロンドンから特急列車に乗れば1時間半くらいで到着する感じ。

08年、テート・ブリテンのミュージアムショップで手に入れたバーン=ジョーンズ本(テート出版 04年)にここにあげた4点が載っていた。それからというものサウサンプトン美が強く心のなかに刻まれた。バーン=ジョーンズ(1833~1898)はロッセティ同様、その作品に一点でも多く遭遇できることを願っている画家。

1875年、バーン=ジョーンズは政治家バルフォアから自宅の音楽室の装飾を依頼された。そのテーマに選んだのが‘ペルセウスの伝説’。バーン=ジョーンズに魅せられているのはこうしたギリシャ神話や古典文学を題材にして描かれた装飾性豊かな物語絵。

描かれる人物は女性でも男性でもスリム系で目元にはちょっとマニエリスムの匂いがする。そして、その姿は体をひねったり横に曲げたりするポーズや下向きの顔で描かれることが多い。

‘悪魔の頭’は不気味で幻想的な絵、ペルセウス、アンドロメダ姫がみつめる水面にはメドューサの顔が映っている。‘成就した運命’は龍の人身御供として海辺の岩に縛りつけられているアンドロメダ姫をペルセウスが救い出す場面。龍のフォルムがなんとも異様。最初みたとき現代彫刻家がつくるオブジェを連想した。

グライアイはペルセウスが退治にでかけるゴルゴンの姉妹。生まれつき醜い老婆で3人で1個の眼と1本の歯しかもたず、それをかわるがわる使いまわしていた。ペルセウスはこの眼と歯を取り上げ、3人を脅してゴルゴン3姉妹の棲み家へ行く道を聞き出し、一気にそこへ飛んでいく。そして、石のならないようこっそりメデューサに近づき、ヘルメスから借りた剣で首を切り落とす。

ランスロットはご存知、円卓の騎士。サウサンプトンはロンドンから近くバーン=ジョーンズが4点もみれるのだから、時間をやりくりして出かけたい。

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2011.11.18

いつか行きたい美術館! マンチェスター市美

3272_2              ロセッティの‘アスタルテ・シリアカ’(1877年)

3271_2     ロセッティの‘緑陰のいこい’(1872年)

3269_2            ミレイの‘落葉’(1856年)

3270_2       ハントの‘の死の影’(1873年)

画家に対する思い込みの強さというのは一貫して変わらないかというとそうでもない。何かの拍子で急に熱が冷めていく画家もいる。例えば、東郷青児とか岡本太郎の絵は3,4年前からまったくみる気がしなくなった。

こういう体験をする一方で、最初に見た衝撃があまりに大きすぎてそれ以降嵌りっぱなしの画家もいる。その画家とは官能的な女性画を描かせたら右にでるものはいない
クリムトとロセッティ。とにかくこの2人の絵は強い磁力を持っている。

イギリスにある美術館でもロセッティ(1828~1882)の作品を所蔵している美術館というのどうしても優先度をあげたくなる。手元の画集によるとマンチェスター市美には‘アスタルテ・シリアカ’と‘緑陰のいこい’がある。しかとした情報ではないが、以前
Bunkamura?でマンチェスター市美名品展があり‘アスタルテ・シリアカ’が展示されたようだ。2度の公開はないから、現地で思いの丈をとげるほかない。

ロセッティが描く女性をみていると、いつも歌麿の美人画のことを思う。違うモデルを使って描いているのに、どの絵も同じ女性にみえてくる。たしかによくみると違うが、全体の雰囲気はどうみても同じ。だから、女性の顔がひとつの記号のように映る。

‘アスタルテ・シリアカ’のモデルはジェーン。モリスの妻のジェーンは‘プロセルピナ’(拙ブログ08/2/9)や‘白日夢’(10/12/16)にも登場する。ロセッティが描いた女性はほかに4人いる。‘ベアタ・ベアトリクス’(08/9/15)は妻のリジーで、‘レディ・リリス’(08/9/13)はアリー・ミラー、そして‘モンナ・ヴァンナ’や‘棕櫚の葉をもつ巫女’はアレクサ・ワイルディング、そして長く愛人だったファニー・コーンフォースもモデルをつとめている。

この美術館ではミレイ(1829~1896)の‘落葉’やハント(1827~1910)の‘死の影’もみれるから、ラファエロ前派はかなり充実している。だから、なんとか訪問したい。

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2011.11.17

いつか行きたい美術館! バーミンガム美

3265_2     ブレイクの‘好色の輪’(1824~27年)

3266_2         ミレイの‘盲目の少女’(1854~56年)

3267_2         バーン=ジョーンズの‘魔法使い’(1891~98年)

3268_2     モリスの‘苺盗み’(1883年)

英国の高速鉄道の車両を日本の日立が受注したという記事が今年の初め新聞に載った。いつこの高速鉄道網が完成するのか詳しく知らないが、何年か後にはこれを利用するとロンドンからリヴァプール、マンチャスター、バームンガムといった主要都市へは気軽に行けるようになるのだろう。

イギリス国内の旅を多く体験しているわけではなく、観光ツアーの定番となっているシェークスピアの町、ストラトフォード・アポン・エイボンとかバース、そしてロンドンから近いオックスフォード、ケンブリッジ、ウインザーを訪問したくらい。それもずいぶん前のことなので、イギリスの風景の香りからはすっかり遠ざかっている。

ロンドンとバーミンガムの距離は約200km、現行の列車に乗っても3時間半くらいで着きそう。だから、この街までなら旅行会社から送られてくる‘ロンドン5日間ツアー(ほとんど自由行動)’に参加すると日程の中にバーミンガム美術館めぐりを組み入れることができる。

手元の美術本によるとバーミンガムには出かけてみたい美術館が2つある。バーミンガム美とロセッテイの‘青い部屋’を所蔵するバーミンガム大学・バーバー美術研究所。

バーミンガム美にはブレイク(1757~1827)やラファエロ前派にいい絵が揃っている。ブレイクの作品を多く所蔵しているのはテート・ブリテンとビクトリア&アルバート美。だから、この2つのコレクションをみればブレイクとはかなり仲良くなれる。ほかの美術館では大英博、バーミンガム美、マンチェスターに気になる絵がある。‘好色の輪’は
08年テート・ブリテンを訪問した際手に入れたブレイクの画集でその存在を知った。いつか絵の前に立ちたい。

ミレイ(1829~1896)の‘盲目の少女’は03年Bunkamuraで開催されたミレー展にやって来た。その明るい色彩と精緻な人物描写を釘付けのなってみたことを昨日のことのように覚えている。こういう絵はまたみてみたい。バーン=ジョーンズ(1833~
1898)は重点鑑賞画家の一人なので、どの美術館でも大きな関心寄せている。画集にはこの美術館が所蔵する3つの絵が載っているが、ほかにもあるかもしれない。

モリス(1834~96)の‘苺盗み’は壁紙やカーテンなどのデザインとしてお馴染みのもの。こういう楽しい気分にさせてくれる意匠に囲まれて生活してみたい。

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2011.11.16

いつか行きたい美術館! リヴァプールナショナルギャラリー

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3262_2     ロセッテイの‘ダンテの夢’(1871年)

3264_2        バーン=ジョーンズの‘欺かれるマーリン’(1874~76年)

3263_2     ミレイの‘浅瀬を渡るイザンブラス’(1857年)

来年はロンドンオリンピックの年。年があけるとロンドンは一気にオリンピックモードに突入だろう。4年に1回やってくるオリンピックはなんといっても最高のスポーツイベント、小さいときから心を躍らせてTVに映しだされるアスリートたちの最高の技とパフォーマンスを釘付けになってみてきた。今年はTVを切り替えたから、くっきり映像でみられるオリンピックが本当に待ち遠しい。

イギリスは日本からは遠い国ではあるが、サッカー人気の高まりとともにプレミアリーグの試合などが中継されるようになったから、マンチェスター、リヴァプール、バーミンガムといった主要都市の名前にも耳が慣れてきた。イギリスのみならずヨーロッパの国の都市がちょっと近くなってきたのはまさにサッカー効果の現われ。ヨーロッパのクラブチームでプレーする日本選手たちは日本人のヨーロッパ観を少しずつ変えている。

サッカーは野球に比べればまだ心が入ってないので、イギリスのチームで知っているのはマンチェスターユナイテッドだけ。リヴァプールのチームは強い?プレミアリーグの試合をみててすごく興味深いのは観客席とフィールドが近いこと。ゴールの瞬間を真近でみるれからスタジアムにいる人たちは興奮のるつぼと化す。まさに選手の動きと応援する観客が一体になっている感じ。

リヴァプールナショナルギャラリーへ行ってみたいのはここにはラファエロ前派のいい絵があるから。手元の画集にはロセッティ、バーン=ジョーンズ、ミレイが両手くらい載っている。そのなかで最も魅了されているのがロセッテイ(1828~1882)の‘ダンテの夢’。昨年11月ビクトリア&アルバート美で傑作‘白日夢’でみることができたから、次のターゲットはこの絵。

バーン=ジョーンズ(1833~1898)の‘欺かれるマーリン’とミレイ(1829~1896)の‘浅瀬を渡るサー・イザンブラス’も図版をみているだけでもぐっと惹きこまれるのだから、本物と対面したらテンションが相当あがりそう。

バーン=ジョーンズに関してグッドニュースがある。嬉しいことに来年三菱一号館美で回顧展が開催される。時期は6/23~8/19。ふたを開けてみてのお楽しみだが展示作品のなかに‘欺かれるマーリン’があったりして。勝手にスーパーサプライズを期待している。それはプエルトリコにあるポンセ美が所蔵する傑作‘アヴァロンのアーサー王の眠り’。あまり夢、幻をみすぎてもいけないか、

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2011.11.15

いつか行きたい美術館! ロンドン パーシヴァル・デヴィッド財団

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3260_2       パーシヴァル・デヴィッド財団

3259_2          ‘青花雲龍文双耳瓶’(元時代 1351年 景徳鎮窯)

3258_2          ‘澱青釉紅斑 瓶’(金時代12世紀 鈞窯)

重要なお知らせ! パーシヴァル・デヴィッド財団に関しましては11/19にssさんから閉鎖されているとの指摘がありました。

海外旅行の行き先としてはまだいろいろ残っているので毎年ロンドンを訪れるというわけにはいかないが、何年か先にはこの街とパリ、NYへは頻繁に出かけようと思っている。

旅の楽しみはこれからも美術館めぐりが中心、ロンドンにある美術館で次からはパスしてもいいかなというのはナショナル・ギャラリーとテート・モダン。幸運にも追っかけ画はだいたいみることができた。で、新たに開拓する美術館をあれこれ検討している。

絵画鑑賞でいうと昨日ふれたテート・ブリテンがプライオリティの一番、その次がマンテーニャがあるハンプトン・コート・パレス、そしてナショナル・ポートレイト・ギャラリー。

ナショナル・ギャラリーの隣にある肖像画館はまだ行ったことがない。ところが、今年になってある画集をみていたら、ここに気になる絵が所蔵されていた。それはホルバインが描いた肖像画。ホルバインは関心の高い画家なのに、ポートレイト・ギャラリーのことはまったくの視野の外だった。楽しみにしている。

王室コレクションが展示されるクイーンズ・ギャラリーも気にかけている美術館。お目当てはカラヴァッジョの2点とフェルメールとレンブラント。だが、常時展示されているわけではなく特別展のとき公開されるので、その情報を定点観測していなければならない。こういうのは結構負担だが、07年に展示されたカラヴァッジョの‘ペテロとアンデレの召喚’がまたでてくることをひたすら待っている。

大英博物館から少し北へ行ったところに中国陶磁器の世界的コレクションとして知られるパーシヴァル・デヴィッド財団がある。前から訪問を考えていたところだが、絵画鑑賞に忙しく時間がさけなかった。次は出かけてみるつもり。

このコレクションは99年山口県萩美・浦上記念館で開催された名品展や‘文明とやきもの展’(96年 有田・九州陶磁文化館)を体験したから、その質の高さは目に焼きついている。現地ではサプライズがまたどどっとあるのではないかと期待している。

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2011.11.14

ロンドン美術館めぐりの忘れもの!

3254_2     ターナーの‘吹雪’(1842年 テート・ブリテン)

3255_2  ターナーの‘吹雪ーアルプス越えのハンニバル軍’(1812年 テート・ブリテン)

3253_2     コンスタブルの‘跳ねる馬’(1825年 ロイヤル・アカデミー)

3256  ブレイクの‘アベルの死体をみつけたアダムとエヴァ’(1826年 テート・ブリテン)

期待に胸をふくらましてでかけた海外の美術館でお目当ての作品が全部みれることはまずない。不運にも美術館が工事中で展示室がクローズされていたり、作品が貸し出し中だったりすることはよくある。

ちょうど1年くらい前訪問したロンドンで待望の作品をみれずちょっとへこんだのがテート・ブリテンとロイヤル・アカデミー。工事中だったテート・ブリテン(拙ブログ10/12/22)で忘れものをしたような気分なのがターナー。

ここはターナー(1775~1851)の殿堂、数多くある作品のなかから20点もみれたから一歩も二歩もターナーに近づいたことは確かだが、そのなかに必見リストの作品が入ってないとやはり消化不良の感はぬぐえない。次回は‘吹雪’と‘吹雪ーアルプス越えのハンニバル軍’との対面が叶うことを強く願うばかり。

ピカデリーサーカスから歩いて10分くらいのところにあるロイヤル・アカデミーでコンスタブル(1776~1837)の‘跳ね橋’が展示されてなかったのはまったくの想定外。以前森美術館でみた‘水門を通過する舟’と一緒に並んでいるのだろうと思っていたのに2点ともなかった。残念でならない!係りの人に聞くと常時展示してないらしい。

コンスタブルは‘干し草’(ナショナル・ギャラリー)、‘フラット・フォードの製粉場’(テート・ブリテン)、そして‘水門を通過する舟’をみたから、次はなんとしても躍動感あふれる‘跳ねる馬’を目の中におさめたい。Bunkamuraとか三菱一号館美とかがコンスタブル展を開催してくれたら嬉しいのだが。

ロンドンにある美術館が所蔵する名画のなかで追っかけ画リストにまだ残っているのはターナー、コンスタブルの3点ともう2点。それはテート・ブリテンにあるブレイク(1757~1827)の‘アベルの死体をみつけたアダムとエヴァ’とテート・モダンでなかなか会えないデルヴォーの‘白鳥’。

ブレイクの‘アベルの死体’は02年日本にフォッグ美蔵のウィンスロップ・コレクションがやってきたとき別ヴァージョンを体験したが、テートにあるものとは相性の悪さが続いている。今回の改装工事でブレイクコレクションを展示するコーナーはどうなったのだろう?今、テート・ブリテンはほかのどの美術館よりも足がむかうところ。

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2011.11.13

美術に魅せられて!美術館マナーが読者の声にとりあげられた

3252     ロンドンナショナル・ギャラリーにおける学童向けの教育活動

朝日新聞の‘読者の声’(11月10日)に興味深い話が載っていた。題名は‘美術館マナーの戸口を広げて’、投稿したのはライターの伊東亜希子さん(東京都台東区 
41歳)、以下はその全文。

‘美術館、おしゃべりもやめて’(10月25日)を拝読しました。

20代の頃、大学で美術史を専攻していた私は、卒業論文で扱う画家の作品が多く所蔵されているドイツで美術館巡りをしました。新鮮だったのは、絵の前で自由に語り合う現地の女子学生たちの姿です。そんな経験のない私は驚き、残念ながら語るべき言葉がありませんでした。

ドイツの学芸員は、作品へのいたずら防止のため、客がジャケットを手に持ったり、鉛筆以外の筆記用具を使ったりすればすぐに注意します。その一方で、熱い討論を続ける学生たちのことはニコニコと眺めていました。

美術品の鑑賞とは、それを通して心の中に何かが生まれるまでのことだと思います。特に子どもたちには、絵をみて率直に感想を言い合う経験が必要です。少し騒がしいかもしれませんが、‘美術鑑賞は静かにする’というマナーの戸口を、少し広げていただければ幸いです。

10月25日の‘美術館、おしゃべりもやめて’は新聞を処分したため読んでないが、どんなことが書かれていたかはおおよそ察しはつく。この問題については、‘美術館の中でしゃべるのは悪いこと?’(拙ブログ09/3/15)に書いたが、この女性ライターの意見にまったく同感である。

日本の美術館では美術館が図書館のようにシーンとした空間であるべきだという一見もっともらしい考え方が支配している。長いこと美術館に通っているからわかるのだが、これは昔からちっとも変わらない。だから、日本の美術館とはこんなものだと思ったほうがいい。いい企画展を開催し好感度の高い美術館でも、館内のおしゃべりに関してはどこも同じように過剰に反応する。何度も書いているが美術館関係者というのは保守的で権威主義、これは常識。例外は2割くらい。頭がえらく硬いから、海外の美術館の事例などはなから受けつけない。

ロンドンのナショナル・ギャラリーへ行くたびに遭遇するのが子どもたちの絵画鑑賞教育。このちびっ子集団が部屋のかなりのスペースを占領し、説明する先生の話を聞き、そして自分の意見を述べたり質問したりしている。美術館は毎年平均8万人の学童を受け入れているそうだ。日本の美術館へ出かけて人のおしゃべりがうるさいと神経質に反応する人は、この美術館や世界中から観光客が押し寄せもっと騒がしいルーヴルでは頭がカッカして絵の鑑賞どころではないだろう。

日本の美術館でも子どもたちをどんどん受け入れて、絵を楽しく自由にみせればいいのである。それに前向きな美術館を知らないわけではないが、まだまだ少ない。美術館は皆が集うところではあるが、絵をみて自然と沸き起こる感動を口にすることもできず、なにか気持ちが束縛されるような空間だったら美術館へ行くことの楽しみがおおいにそがれてしまう。美術館は多くの人たちの憩いの場、そのなかには生き生きとした笑いや楽しい会話も含まれていることを忘れないでほしい。

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2011.11.12

美術に魅せられて! コートールド美 テート・ブリテンは写真OK

3251_2     ロンドンの美術館(拡大図で)

3250_2     コートールド美2階 印象派の展示室

今週初め9月にロンドンを訪問した友人とお酒を飲む機会があり、楽しい美術館談義となった。友人が出かけたのはコートールド美(拙ブログ10/12/19)とテート・ブリテン(10/12/23)。どちらも昨年11月足を運んだところだから、デジカメにおさめられた数多くの作品にすぐ反応する。

二つの美術館は写真撮影がOKだという。ええー、いつから?1年前のときはまわりでシャッターを押していた人はみかけなかったが。それともそのときも撮影してもよかった?とにかく今はOKのようだ。今年の1月訪れたマドリードの美術館の場合、写真OKなのはソフィアセンターだけ(3/9)。

この記事のなかでロンドンではナショナル・ギャラリーとテート・モダンはNGと書いたが、現在もそのままだろうか。テート・ブリテンで写真撮影が認められるのなら、この二つも横へ習えとなりそうだが。果たして?

テート・ブリテンを訪れたときは大規模な改築をやっていて見られる作品が限られていたが、今はもとのように館自慢の名作を目いっぱい楽しめるようだ。デジカメの画像には見逃したターナーの‘吹雪’やミレイの‘オフィーリア’など有名な絵が次々とでてくる。

コートールドの作品にハットする絵があった。それはシカゴ美にあるロートレックの‘ムーラン・ルージュにて’(08/4/6)。なぜこの絵がここにあるの??話をきくと昨年の‘セザンヌ展’(10/12/22)のように作品の数は少ないが豪華なラインナップの‘ロートレック展’(6/16~9/18)をやっていたらしい。‘ムーラン・ルージュにて’はお気に入りの絵だから、みたかった!

セザンヌ展やロートレック展をみていると、欧米のブランド美術館で行なわれる企画展は画集に載っている名画がよその国にある美術館からひょいと集まってくる感じ。展覧会を企画する学芸員は日本の美術館が他館から作品を借りるのと同じ感覚で各国の美術館との間にそれほど距離を感じてないのであろう。

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2011.11.11

巨人にも骨のある人間がいた!

3249あのダメ巨人に今日、スゴイことがおきた。なんと、清武球団代表兼GMがナベツネに反旗をひるがえしたのである。

ナベツネが会社のコンプライアンスに反して球団を私物化し、ちゃんとした手順を踏んで進めているヘッドコーチ人事に介入してきた。もう我慢ならない、伝統ある巨人軍は渡辺商店ではないんだ、まともな判断ができなくなった爺さんには退場してもらう。

この騒動、ナベツネの負けで終わることは間違いない。ナベツネはリビヤのカダフィの末路と同じ。命をとられないだけ有難いと思わなきゃ。清武GMが主張している通り、取締役会長のナベツネにどうして代表取締役社長が承認したことをひっくり返す権限があるの?

読売新聞は大王製紙のあきれた一族経営の実態を批判する記事を書いている、その新聞社のトップが大王製紙と同じことをやっている。これが大バラエティ新聞、読売、そして巨人の実態。まさに渡辺商店である。

表向きは主人(オーナー兼球団社長)と番頭(清武GM)にやらせているが、本来は隠居の立場の人間(ナベツネ)がその時々の感情の起伏によって口を出し、一度決まったことでもこれは誰が決めたんだと怒って卓袱台をひっくり返し、ヘッドコーチは江川にするといってきかない。

清武GMは新聞人としてキャリアをつんできた人だから、勘がいいのだろう。権力者ナネツネのふるまいは世間が許す臨界点を超えた。もうまともな判断ができなくなっているのだから、お引き取り願うしかない。もし、逆に清武GMが消えていくのだったら、巨人は崩壊する。世間をなめてはいけない。

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2011.11.10

横浜DeNAの監督は桑田で決まり?

3248_2横浜ベイスターズが來シーズンは横浜DeNAになることはもはや決まったようなものだから、次の関心は監督人事。

新聞報道によると元巨人の桑田(43歳)が新監督候補になっているという。

また、古田(46歳)、佐々木(43歳)の名もとりざたされている。この3人のなかでは桑田が一番いい。

コーチ経験がなくいきなり監督になるのは荷が重いのではという意見がよくでてくるが、誰もベイスターズが優勝することを期待しているわけではないから、これは就任の障害にはならない。

DeNAのオーナーは2,3年かけてチームを強化し勝率を5割近くにもっていくには誰が監督として適任かを考えているはず。チーム編成は高田GMの仕事だが、若いオーナーは大リーグ方式でチームづくりをする方針だろうから、パイレーツに所属した経験のある桑田が意中の人物かもしれない。

セリーグの野球が今パリーグより相当劣っていることは野球が好きな人なら誰でも知っている。そして、今年は東日本大震災の後開幕時期についてセリーグ=巨人のとったあの傲慢な行動がセリーグのイメージを決定的に悪くしてしまった。

世間は馬鹿ではないから、あんなナベツネが親分の巨人に好感をもつはずがない。まわりに巨人ファンは多いが、いつも‘いまだにあんな威張り腐った男が支配している巨人を応援しているの?まあ、あなたも権力志向だからな’と冷やかしている。

セリーグのオーナーたちはファンの意識が大きく変わっていることに呆れるほど鈍感。だから、危機意識がない。こういう状況下で新生横浜DeNAが来年誕生する。選手の補強にお金を投じて戦力を整え、球団運営にも新しい風をふきこめるか。

弱いチームだから改革の効果はやり方次第ではそこそこでてくる。とりあえず、3年で勝率5割のチームにもっていく。桑田ならできそうな気がする。さて、監督に指名されるか?

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2011.11.09

期待したい大リーガー ダルビッシュ、和田、岩隈、青木、中島!

3247_2ヤクルトの青木は来年大リーグ挑戦の夢が叶えられそうだ。

新聞報道によると衣笠新球団社長は青木のポスティングシステム(以下PS)による大リーグ移籍を認める方向だという。

ほかにも大リーグでプレーする可能性の高い選手がいる。FAで移籍しそうなのがソフトバンクの和田(写真)、楽天の岩隈、そして青木同様、PSがOKになりそうなのが西武の中島。もうひとり話題の中心、日ハムのダルビッシュは現在のところ沈黙を守ったまま。

三割打者で首位打者を3度もとった青木と勝負強いバッティングが魅力の中島には大きな期待を寄せている。この二人の参入で今年開幕直後の怪我でいい成績が残せなかった西岡(ツインズ)も競争心に火がつくだろうから、野手3人の活躍が野球ファンの目を再び大リーグにむけさせるのではなかろうか。青木、中島はどの球団でプレーする?

ピッチャーでは再チャレンジの岩隈と和田は十分活躍できると思う。二人とも制球力がよく、高いピッチング技術をもっているから大丈夫。1年目は7、8勝くらいか。ナショナルリーグ東地区のワシントン・ナショナルズ(今年3位)が和田に関心を示しているというが、左投手はどのチームも欲しいので他からもオファーがあるだろう。

さて、大リーグのFA市場でも話題になっているダルビッシュ、日本シリーズの終了後に意志表示をするのだろうか。ダルビッシュ本人はこれまで大リーグ移籍について積極的には語ってない。自分は世界一の投手になりたい、そのために日々精進している。日本のプロ野球でプレーし、それが自分自身で確かめられればそれでいい、べつに大リーグ願望があるわけではない。

これがダルの心の内かもしれない。プライドがすごく高く、大リーグで今最高のピッチャーといわれているタイガースのバーランダーでさえ、気後れしてない感じ。自分の投手としての能力に自信があるのだろう。じつに頼もしい。

だからこそ、野球ファンとしてはダルビッシュが大リーグで投げる姿をみたいのである。相応しいチームはヤンキース、レンジャーズ、フィリーズ、レッドソックスなど強いチーム。ダルちゃん、大リーグ移籍をバーンと決断したら。皆をワクワクさせてよ!

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2011.11.08

明治神宮に近代日本画の名品が集結!

3245_2     前田青邨の‘罌粟’(1930年 光記念館)

3243_2           安田靫彦の‘卑弥呼’(1968年 茨城県近美)

3244_2     小林古径の‘竹取物語 昇天図’(1917年 横浜美)

3246_2              冨田渓仙の‘鵜船’(1912年 茨城県近美)

11月4日の美術館めぐりでは追っかけ画との対面がつづき、感動の袋がぱんぱんになった。現在、明治神宮の宝物展示室で行われている‘和紙に魅せられた画家たち 近代日本画の挑戦’(後期10/28~11/27)も満ち足りた気分で館を後にした展覧会。

展覧会がはじまった10/1の前にTELでお目当ての前田青邨(1885~1977)の‘罌粟(けし)’と安田靫彦(1884~1978)の‘卑弥呼’の展示期間を確認し、今回は後期のみ出動することにした。作品の数は28点(前期は34点)。絵が描かれる和紙が上質のものであれば、画家の豊かな感性と高い技量がいっそう引き立つ。前に並んだ名品をみていると日本画の魅力にぐぐっと惹きこまれる感じ。


六曲一双の‘罌粟’をようやくみることができた。右隻に白い花を咲かせた沢山の罌粟が描かれているのに対し、左隻はV字のところで二つの赤がみえるほかはまだつぼみで背景の煌く金地に下半分の緑が浮きあがっている。金と緑の色面の対比がとても印象深い。

安田靫彦の‘卑弥呼’は09年茨城県近美であった回顧展(拙ブログ09/3/2)ときに展示替えでみれなかった。いずれ会えるだろうと思っていたが、意外に早くリカバリーの機会が巡ってきた。この絵は三角形の構図になっているので、伝説の卑弥呼としっかり対面できる。まず目に飛び込んできたのが身につけている衣裳の柄。着物の柄としてはあまりみたことのない魚がリズミカルに描かれている。また、背景の山々を照らす橙色の光にもひきつけられる。

古典文学に題材をとった小林古径(1883~1957)の‘竹取物語’はひさしぶりにみた。昇天するかぐや姫とお供のものたちの情景が目に心地いい白や白紫、黄色や朱色で描かれている。京近美にある‘竹取物語’は6年前の回顧展(東近美)でみて以来ご無沙汰しているから、こちらのほうもみたくなった。

冨田渓仙(1879~1936)の‘鵜船’と再会できたのは嬉しい限り。渓仙は川合玉堂や前田青邨同様、鵜の絵が大変上手い。肩の力をぬいてしばらくみていた。

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2011.11.07

ニューオータニ美の‘池大雅展’に感激!

3239_2     ‘瀟湘勝概図屏風’(重文 右隻)

3241_2     ‘東山清音帖・洞庭秋月’(重文)

3242_2     ‘曲江行楽図巻’(部分)

3240_2     ‘洞庭赤壁図巻’(重文 部分)

ニューオータニ美(ホテル内)で行われている‘池大雅展’(10/18~11/20)に大変感激した。作品の数は12点と小規模の回顧展なのだが、このなかには重文が4点あり名品が揃っている。この文人画家の回顧展がみたいみたいと言いつづけているから、ミューズが微笑んでくれたのかもしれない。

今年の後半はここ数年重点鑑賞絵師にしている池大雅(1723~1776)の当たり年。9月、板橋区美の‘実況中継 EDO’展で‘比叡山真景図’(練馬区美 拙ブログ10/9/16)と‘児島湾真景図’(細見美)に出会い、つい先だっても出光美で‘秋社之図屏風’(10/16)など10点が目を楽しませてくれた。

今回は9点が横長あるいは四角の画面。掛軸より屏風や図巻のほうがやはり大雅のあこがれた中国の山々や川の情景をゆったり、そしてしみじみ感じることができる。いずれも墨の調子は穏やかでところどころ薄い色で着色された画面にはやわらかな雰囲気が漂っている。‘瀟湘勝概図’は3年前の‘対決 巨匠たちの日本美術’でもみたが、うす黄色や藍の点描をじっくりながめていた。

‘瀟湘八景’がとてもシンプルに表現された‘東山清音帖’に魅了された。これまで数点みたことがあるが、全部みるのははじめて。お気に入りは‘洞庭秋月’。細い横線で表されたさざ波のなか体を横に倒して笛を吹く男に心が強く揺すぶられる。また、どこか長沢芦雪の絵のような抽象性を感じさせる‘江天暮雪’にも足がとまる。

‘曲江行楽図巻’はペン画風の絵。ここでは俯瞰の視点から四方にながれていく川の景観と川岸を進む旅人や釣り人が描かれている。対象を多く描き込まず空間を大きくとるおおらかな筆使いがなんともいい。

大谷コレクションの目玉のひとつ‘洞庭赤壁図巻’は過去2回みたが、07年に解体修理されたのは知らなかった。久しぶりの対面と思ったら、修理後の初披露だった。左部分の横に広がる緑や青のまるっこい木々とそれに囲まれるようにして建つ家々や楼閣の壁の朱色が目を虜にする。単眼鏡で楼閣の周りを行き交う人々や馬を発見、こんなに小さくよく描けるものである。これほど腹の底から楽しめる風景画はそうない。

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2011.11.06

サントリー美 南蛮美術全開!

3235_2     ‘南蛮人渡来図屏風’(左隻 桃山時代 17世紀前期 三の丸尚蔵館)

3236_2     ‘南蛮人渡来図屏風’(右隻部分)

3238_2     ‘泰西王侯騎馬図屏風’(重文 17世紀初期 神戸市博)

3237_2     ‘元和八年 長崎大殉教図’(部分 1626~32年 ローマ・ジェズ教会)

サントリー美では現在、‘南蛮美術の光と影’展(10/26~12/4)が開かれている。じつはこの展覧会はパスの予定だった。それが急遽でかけることになったのは三の丸尚蔵館にある‘南蛮人渡来図屏風’が出品されることがわかったから。

07年ここで‘BIOMBO 屏風 日本の美’展があり、サントリー自慢の‘泰西王侯騎馬図’(重文 通期)や伝狩野山楽の‘南蛮屏風’(重文 10/26~11/14)をはじめ‘レパント戦闘図・世界地図’(重文 香雪美 11/23~12/4)、‘洋人奏楽図’(重文 永青文庫)など有名な南蛮絵画が展示された。だから、この手の絵のヴァリエーションはもういいかなという気分があり、また長いこと追っかけている‘南蛮人渡来図’は今回もでてこないだろうと思っているから開幕していても完全にパスモード。

ところが、ミューズのお告げなのかもしれないがなにかの拍子でHPの出品作リストをクリックしたら、なんと‘南蛮人渡来図’がでていた! 展示は11/14までだから、あやうく見逃すところ。入館するとすぐあった。この屏風の存在を知ったのは99年。この年に出版された‘週間朝日百科 皇室の名宝’に載っていた。以来対面を待ち望んでいたが、やっとみることができた。

この南蛮屏風はほかの例えば、サントリー美にあるものとくらべると人物の描写がずいぶん違う。右隻左隻に何人いるか数えてないが、全体的に胴体と足がやたらと長く顔がとても小さい。この長身がまずインプットされたあと、顔の表情に目をやるとこれがまたおもしろい。

左隻の入港してきた南蛮船の甲板上で生糸の取引しているポルトガル人や日本人の顔はまるっこく穏やかな表情なのに対して、右隻に描かれている上陸したカピタン(総司令官、先頭で日傘をさしかけられている)は威厳をたもつためかしかめっ面をして南蛮寺(教会)に向かっている。

長年の夢が叶ったのでほかの作品は気楽にみた。10何年ぶりにみたのが神戸市博蔵の‘泰西王侯騎馬図’。今回サントリーのものと一緒に展示してある(通期展示)。これは圧巻!この絵の見所は王侯の姿より馬の迫力あるメンチ切り。二つの絵をよく見比べてみると、サントリーの馬のほうが鋭い。

特筆ものの絵が3点あった。それはローマのジェズ教会からやってきた長崎大殉教図(通期)。こんな貴重な絵がみれるとは思ってもみなかった。流石、サントリー。描かれているのは1622年イエズス会士をはじめとするキリシタン55人が処刑される場面。切り落とされた首を息を呑んでみていた。

最後にこのほか有名な絵(いずれも重文)の展示期間をまとめておきたい。
★狩野内膳の‘南蛮屏風’(神戸市博) 11/9~11/21
★‘四都図・万国人物図屏風’(神戸市博) 10/26~11/14
★‘洋人奏楽図屏風’(MOA) 10/26~11/7
★‘泰西風俗図屏風’(福岡市美) 11/16~12/4
★‘聖フランシスコ・ザヴィエル像’(神戸市博) 通期

サントリー開館50周年を記念する特別展だから、南蛮美術に関するものを全部みせますという感じ。南蛮屏風、王侯騎馬図、泰西風俗画、殉教図、世界地図、蒔絵螺鈿の聖餅箱、十字架、踏絵、南蛮胴具足、、、こういう豪華なラインナップの南蛮展はこの先20年はないだろう。

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2011.11.05

‘酒井抱一と江戸琳派の全貌’展は後期も名作揃い!

3231_2     酒井抱一の‘四季花鳥図屏風’(陽明文庫)

3232_2     酒井抱一の‘十二ヶ月花鳥図’(三の丸尚蔵館)

3233_2               鈴木其一の‘牡丹図’

3234_3     鈴木其一の‘昇龍図’            ‘龍上玉巵図’

千葉市美で開催中の‘酒井抱一と江戸琳派の全貌’展(10/10~11/13)は残りの会期があと一週間となった。新しく展示される作品をもとめて再度訪れた。話題の展覧会のためか、バスの運転手は‘中央3丁目’の停留所を案内するとき、‘千葉市美はここでお降り下さい’も忘れずアナウンス、こんなことははじめて。

入館すると大勢の人がいた。いい作品が結集するとやはり展覧会は盛り上がる。一回みているので(拙ブログ10/1410/15)、鑑賞の導線はスムーズ。新規の抱一作品で目を惹いたのは余白を広くとって梅や蝶などがすっきり描かれている‘月次図’、立体感がよくでている三幅対の‘仁徳帝・雁樵夫・紅葉牧童図’。

これからしばらく抱一はお休みという気分があるので、締めの鑑賞のつもりで長くみていたのが定番の名作。東博にある‘夏秋草図屏風’(重文 08/11/11)の風になびく薄の様子をみていると‘ひゅうー’という音が聞こえてくるよう。ちょっと物悲しい雰囲気につつまれているが、そこを品のいい女性が静々と歩いていくようなシーンを想像してしまう。写実と装飾が見事に融合した傑作である。

雅な花鳥の世界が広がるのが陽明文庫のお宝‘四季花鳥図屏風’。これは何度みても心が震える。季節柄、左隻のほうに視線がむかう。緩くS字をつくる青の水流が前後の空間をつくりだし、後ろのほうでは一羽の雉が正面向きでうずくまっている。そして、左の枝振りのいい白梅の下にほわっと積もる雪の白さがえもいわれず美しい。

いくつかある‘十二ヶ月花鳥図’の最高傑作は三の丸尚蔵館が所蔵するもの。今回これが会期中来館者を楽しませてくれる。画像は‘十月 柿に小禽図’、‘十一月 芦に白鷺図’、‘十二月 檜に啄木鳥図’。巧みな配置で描かれた柿の赤に感動しっぱなし。

其一のお目当ては‘牡丹図’。期待通りのすばらしい牡丹の絵だった。しかも図版では想像できない大作。釘付けになってみていた。木の傾きがじつによく、立体的に造形された赤やうすピンクの大きな花びらに目を奪われるとともに葉の表裏でグラデーションをきかせた緑にも惹きこまれる。

もうひつつの収穫は‘昇龍図’。これほど垂直性を感じさせる龍ははじめてみた。そして、じっとみてしまうのが龍の精緻な描写とは対照的にぼやけにじんだ雲。その抽象的なフォルムが天に昇る龍の神秘性をいっそう際立たせている。

いい展覧会だったので、これから半年くらいはその余韻に浸っていられそう。

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2011.11.04

世界遺産‘ヴェネツィア展’にカルパッチオの追っかけ画が登場!

3227_2     カルパッチオの‘サン・マルコのライオン’(1516年 ドゥカーレ宮殿)

3228_3           カルパッチオの‘二人の貴婦人’(1490~95年 コッレール美)

3229_2         ベッリーニの‘聖母子’(1470年 コッレール美)

3230_2          カナレットの‘柱廊のあるカプリッチョ’(1775年 カ・レッツォーニコ)

数多く行われる展覧会のなかで自分が待ち望んでいる作家の作品とか、追っかけている絵を展示してくれる展覧会ほど嬉しいものはない。現在、江戸東博で開催中の世界遺産‘ヴェネツィア展’(9/23~12/11)はまさにそれにピッタリ。

昨年1月アカデミア美を再訪したとき、ヴェネツィア派のカルパッチオ(1460~1526)に開眼した。この画家のどこがすごいのか、それは対象を精緻に描き出す卓越した筆使いと近代の画家をおもわせるような内面描写。だから、代表作の‘聖ウルスラ伝’(拙ブログ10/2/610/4/16)ような絵は何時間でもみていたくなる。

画家に心を寄せていると願いが叶うもの。今年はマドリードのティッセン・ボルネミッサ美でみた‘風景の中の若い騎士’(2/1)に続いて、また幸運がやってきた。5月‘いつか行きたい美術館シリーズ’に‘二人の貴婦人’(5/18)と‘サン・マルコのライオン’(5/20)をとりあげたら、なんとこの2点が江戸東博に特別出張してくれた。

会場に入ったら心はこの絵のことだけ。すぐ威勢のいいライオンが出迎えてくれた。誰もいなかったら最敬礼するところ。背景のヴェネツィアの建物と帆船は横一線に描かれている。そして、画面の中央で圧倒的な存在感をもつ羽つきライオンがこちらをみている。

‘二人の貴婦人’の表情からは派手なイメージは感じられない。瞬間的にドガの‘アプサント’に描かれた女性が重なってくる。横向きなのでそう楽しくもなさそうな表情が強く印象づけられる。なにか気がかりなことがあってぼんやりしている感じ。

オマケの絵は2点。ベッリーニ(1434~1516)の明るい‘聖母子’とカナレット(1697~1768)の遠近感たっぷりのカプリッチョ(奇想画)の前に長くいた。今回は絵画、しかもカルパッチオの1点買い。追っかけ画が日本でみられたのだから、もう黙って◎としたい。

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2011.11.03

ウィーンは2012年 クリムト・イヤー!

3224_3     ウィーンでクリムトがみられる美術館(拡大図で)

3226_2     ‘白樺の森’(1903年)

3225_2     ‘けしの野’(1907年 ベルヴェデーレ宮)

3223_2     ‘ダナエ’(1907~8年)

2ヶ月くらい前、クリムト(1862~1918)に関する大きな情報が入ってきた。2012年はクリムト生誕150周年。これを記念してウィーンの美術館(拡大図)では‘クリムトとウィーン現代美術の誕生’をテーマに、いろいろな特別展が開催されるという。

夫々の美術館が所蔵作品をどんな形でみせ、また他国にあるクリムトの絵をどのくらい集めてくるのかについては、今のところまったく情報なし。だから、これから美術館のHPを定点観測するつもり。この情報の入り方によっては来年予定している海外旅行を変更してウィーンが入るツアーにスイッチすることも考えている。

クリムト好きが夢想する回顧展は例えばこんなラインナップ。‘接吻’など代表作がごそっとあるクリムトのメッカ、ベルヴェデーレ宮殿の場合、06年に宮殿を離れた5点を6年ぶりに仲間たちと再会させる。その5点とは
★‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ’(1907年 ノイエ・ギャラリー)
★‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅱ’(1912年 拙ブログ11/9/6
★‘アッター湖畔ウンターアッハの家並み’(1916年)
★‘白樺の森’(1903年)
★‘林檎の木’(1912年)

もちろん出迎えるのは今も宮殿を豪華に飾るクリムト全作品、‘接吻’、‘ユーディットⅠ’、‘アダムとイヴ’、‘ソーニア・クニップスの肖像’、‘カンマー城の庭園内の道’、そして未見の‘水蛇Ⅰ’(10/7/24)、‘花嫁’、‘フリッツァ・リートラーの肖像’、‘ひまわりの園’、‘けしの野’、‘アッター湖のカンマー城Ⅲ’。

節目の年である来年はかつてウィーンにあった5点の里帰りとしては絶好のタイミング。勝手な推測だが、クリムトを愛するウィーンの人々のためにも再び展示できるように学芸員は動いているような気がする。果たして?

これに‘ダナエ’(個人)とかスイスのゾロトゥルン美が所蔵する‘金魚’(08/9/27)とかが加わることになったら、ウィーン行きは即決定。これから、‘パラス・アテナ’(09/9/20)のあるウィーン・ミュージアム・カールスブラッツや‘アッター湖のほとり’、‘死と生’などを所蔵するレオポルト美もふくめてクリムト関連の美術館から出される展示情報を注意深く見守りたい。

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2011.11.02

ニューヨークでみれるクリムト!

3220_2     ‘希望Ⅱ’(1907~08年 MoMA)
3222_2        ‘メーダ・プロマヴェージの肖像’(1912年 メトロポリタン美)

3221_2     ‘フリーデリケ・マリア・ベーアの肖像’(1916年 メトロポリタン美)

美術が好きな方なら将来開催される展覧会や作品展示の情報が手に入ったときの喜びはわかってもらえると思うが、昨日紹介したノイエ・ギャラリーにクリムト(1862~
1918)が3点あったことを知りちょっと興奮している。

次にNYを訪れるときこのギャラリーにある‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ’との再会も計画のなかに入っているが、ほかに2点みれるとなるとギャラリーの全体日程のなかでの位置づけが変わってくる。と同時に美術館めぐりの際思いえがいている重点鑑賞画家にクリムトが一気に名を連ねる。

というのも、ニューヨークではクリムトがあと3点みれるからである。トータルすると6点。クリムトがこのくらい体験できるとそれこそ画家の魅力の虜になる。1点はMoMAにある黄金様式の作品‘希望Ⅱ’。これは一度みたことがある。だが、それは前のMoMAのとき。だから、新しいMoMAで常時展示されているのか情報がない。クリムトはどこでも人気があるから、行けばみれると思うが、どうだろうか。

メトロポリタン美にあるのはクリムトの晩年の時代に描かれた‘メーダ・プロマヴェージの肖像’と‘フリーデリケ・マリア・ベーアの肖像’。08年に訪れたときはぬかりなく必見リストに載せていたが、残念ながら2点とも姿をみせてくれなかった。常時展示されてあるのがたまたま貸し出し中だったのか、それとも展示はローテーションになっているのか、そのあたりはわからない。リカバリーしたい絵だが、後者なら次にみれるとは限らない。

メトロポリタンとノイエ、そしてMoMAはすごく近いところにある。ノイエ・ギャラリーに極め付きの黄金の傑作‘アデーレ’が展示されてから、ここへは大勢の人が訪問しているのではなかろうか。そして、METとMoMAでもう3点体験できたら、クリムト好きにとってはたまらないひと時である。NYクリムト三昧をはやく実現したい。

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2011.11.01

NYのノイエ・ギャラリーでクリムトがみたい!

3216_2    NYのミュージアムマイルにあるノイエ・ギャラリー

3217_2   2階のクリムトの絵が展示してある部屋

3219_2     ‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ’(1907年)

3218_2              ‘踊り子’(1916~18年)

昨日放送されたBSプレミアムの‘極上美の饗宴・クリムト 黄金の肖像画’を200%楽しんだ。ウィーン世紀末の旗手クリムト(1862~1918)は日本ではすこぶる人気が高いから、NHKは幾度となく日曜美術館などの美術番組でクリムトをとりあげる。

2年前は黄金様式にスポットを当てた(拙ブログ09/6/28)。今回はそのテーマをさらに掘り下げ、NYのノイエ・ギャラリーが所蔵する‘アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ’に最接近。ギャラリーが06年に156億円を投じて手に入れたこの傑作に‘世界で最も贅沢な美女の謎’と気を惹くタイトルをつけるほどだから、いやがおうにも番組への期待がたかまる。

金細工職人、クリムトの技術を京都の箔師父子二人で分析するという趣向はなかなかおもしろい。映像が綺麗で細かなところまで見せてくれるのでぐいぐい惹きこまれる。画面の大半をしめる金をクリムトはどういう風にして強く輝かせ華麗にみせているのか、これを日本の伝統の技に生きる金細工職人が経験と想像力で再現し、その謎を解き明かしていく。

金は装飾性を表現するものとしては西洋美術では中核的なもの、その使われ方がわかり、そして古代エジプトのミイラの棺に描かれた目の模様とかケルトの渦巻き模様が意味することもイメージできた。こういう情報が多く絵に対する想像がふくらんでいく美術番組はみてて本当に楽しい。

収穫はアデーレの肖像画のことだけではなかった。映像に有難い情報が含まれていた。2階の部屋にクリムトの絵がもう2点飾ってある。‘アデーレ’の隣に‘アッター湖畔ヴァイセンバッハの森番の家’(1912年)、そしてこの絵の横にあるのが‘踊り子’。

この2点はTASCHENのクリムト本に載っているが、ともに個人の所蔵になっていた。本が出版されたあとノイエが購入したのだろう。俄然、ノイエ・ギャラリーヘ行きたくなった。メトロポリタン美から北へ400mのところにあるというからすぐみつかる感じ。次回のNYが楽しみ。

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