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2011.10.05

夢の‘日本美術里帰り展’! 河鍋暁斎・柴田是真

3142_2     河鍋暁斎の‘ネコとナマズ’(1871年 ゴールマン・コレクション)

3143_2      河鍋暁斎の‘耳長と首長’(1871年 ピーボディー・エセックス博)

3145_2                柴田是真の‘鍾馗に鬼図’(大英博物館)

3144_2           柴田是真の‘瀑布群猿図’(1872年 キンベル美)

江戸の末期から明治にかけて活躍した河鍋暁斎(1831~1889)と柴田是真(1807~1891)の回顧展を運良く08年、09年と立て続けに体験し、その豊かな想像力と高い画技に200%KOされた。

回顧展があるときは関連の本が出版されたりするので、作品情報がぐんとふえる。そうした作品に関心を惹くものを見つけたときから次の追っかけがはじまる。海外に流出し個人の部屋に収まったものや美術館の所蔵となった日本美術は絵画、彫刻などいろいろあるが、日本にあったら国宝や重文に指定されるような琳派作品とか絵巻だと、‘琳派傑作展’とか‘大絵巻展’といったテーマ型の特別展のとき日本にやって来る可能性がある。

これに対し暁斎や是真などは誰でも知っている絵師ではないから、このタイプの展覧会では動きはない。里帰りがあるとすればやはり回顧展のとき。二人の次の回顧展がいつになるかわらないが(だいぶ先だろうが)、そのときお目にかかりたい絵をあげてみた。

暁斎の戯画は魅力いっぱい。‘ネコとナマズ’はまさに‘鳥獣戯画’の延長線にある絵。ネコの絵のほかにおもしろい蛙が登場する絵もある。こういう絵を描かせたら国芳と暁斎(拙ブログ08/5/4)の右にでるものはいない。‘耳長と首長’にはまったく意表をつかれる。首長はよくみるが、耳長はぎょっとした。焼いた餅のように耳が長くのびるという発想はなかなかでてこない。

是真の掛け軸の中から鬼が飛び出てくる絵にぐっと引き寄せられる。同じようなだまし絵で京都の野村美に鯉がとびはねるのがあるが、この鐘馗から逃げる鬼もじつに楽しい。これは大英博物館の所蔵。来春のボストン美の至宝展につづいて、大英博の日本美術コレクションの公開があればまた体が震えるのだが、、

とても気になる‘瀑布群猿図’があるのはアメリカ、フォートワースのキンベル美。ここはカラヴァッジョの‘いかさま師’(10/5/14)をもっている美術館としてインプットされているからすぐ反応する。でも、是真のこの絵をコレクションしているとは思わなかった。

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