« 好きな食べ物の絵! 蛤 | トップページ | 納得の‘伊東深水展’! »

2011.10.25

好きな食べ物の絵! 鯛

3203_2     歌川広重の‘鯛’(江戸時代 19世紀)

3204_2     仙厓の‘鯛釣恵比寿画賛’(江戸時代)

3206_2        石川豊雅の‘見立三福神’(江戸時代)

3205_2          歌川国芳の‘魚の心’(江戸時代 天保末期)

今日の好きな食べ物は魚の王様、鯛。鯛は刺身でも焼いても、また吸い物の具にしても皆美味しい。でも、高級魚だから、そう度々ありつけるわけではない。わが家は夕食に刺身を食べる習慣がない。だから、飲み会やパーティーのときにでてくる刺身以外で鯛を食べる機会は正月のお膳にのぼる塩焼きだけ。縁起のいい鯛を食べて一年がスタートする。

鯛には楽しい思い出が二つある。広島に住んでいたとき勤めていた会社に尾道出身の人がおり、‘浜焼鯛’のことを教えてもらった。瀬戸内海だから鯛が美味しいのはわかっているので、機会をみて元祖ウオスエまでクルマを走らせた。

この浜焼は天然真鯛を塩釜のなかで蒸し焼きにしたもので、江戸時代、将軍徳川吉宗に藩主浅野公が献上している。これをはじめたのがウオスエ、以来200年この製法を守り続けている。値段は安くはないが、その美味は格別だった。ご関心のある方は是非。尾道店(本店)のTEL:0848-25-2663

もうひとつ忘れられない鯛の味は横浜元町で食べた釜飯。このお店はあの黒澤明監督がスタッフを連れてよくでかけたという‘元町梅林’。こんなおいしい鯛の釜飯にありつけると幸せな気分になる。やはり食の力は絶大。この店のコース料理は品数が多く、一品々とてもおいしい。こりこりした刺身あり、牛の炭火焼あり、大きな海老フライあり、、、食べきれないほどでてくる。

今の体力では量が多すぎるのでここ数年はお休みしているが、いつか朝食も昼食もぬいてまたチャレンジしようとも思っている。この店のサービス精神は満点で、食べきれない料理は家に持って帰れるようにしてくれるのでご安心を。お奨めです。完全予約制、
TEL:045-662-2215 鯛の釜飯をやっているかどうかわからないので、確認してください。

鯛の絵を浮世絵から3点、仙厓の絵から選んだ。歌川広重(1797~1858)の魚シリーズをずっと追いかけている。鯛のほかにもぼら、さより、鮎、黒鯛、伊勢海老などを描いている。

仙厓(1750~1837)の鯛がこれぞお祝い絵なのに対して、歌川国芳(1797~
1861)の描いた‘魚の心’は戯画風。天保の改革で役者絵が禁止になったので、国芳はそれならと鯛や蛸や河豚などの顔を役者の顔に似せて描いた。この反骨精神が大いに受けた。国芳は度胸がすわっている。

石川豊雅は子ども絵。真ん中で鯛を抱える男の子を恵比寿、右の子を布袋、そして左の子を大黒に見立てている。子どもたちのい生き生きした動きと三角形の安定した構図に魅了される。

|

« 好きな食べ物の絵! 蛤 | トップページ | 納得の‘伊東深水展’! »

コメント

仙厓さんいいですね。
「ギッターコレクション」でも、「細川家の至宝」でもお眼にかかりましたが、観ているこちら側が、思わず微笑んでしまいます。自由奔放。

投稿: licolusie | 2011.10.28 10:22

to licolusieさん
仙厓のこういう絵なら、自分でも描けるので
はとつい思ってしまいますが、筆を少し動かし
ただけですぐ仙厓のすごさに脱帽です。

恵比寿さんは顔だけでなく体全体が嬉しさに
つつまれてます。この絵一枚をみただけで元気
に生きていけるのですから、絵というものは
ありがたいものですね。

投稿: いづつや | 2011.10.28 23:15

広重さん、鯛の絵まで描いていたとは!感動しました。

書は書いていますが、絵は始めたばかりです。漢字ばかり、霜葉紅於二月花の字と紅葉の墨絵、練習してます。
広重のひらがな何と書いてあるのか御教示いただければありがたいです。

鯛の絵を描いて簡単な詩を書こうと思い思考最中です。

相賀正久

投稿: 相賀正久 | 2018.12.03 11:31

to 相賀正久さん
広重のこの鯛の絵、どの画集からとったかうろ
覚えです。そのため、そこに書いてある意味は
よくわかりません。
いい鯛の絵が仕上がりそうですね。

投稿: いづつや | 2018.12.03 23:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 好きな食べ物の絵! 鯛:

« 好きな食べ物の絵! 蛤 | トップページ | 納得の‘伊東深水展’! »