夢の‘日本美術里帰り展’! 仏画・水墨画
9/25に終了した東博の大イベント‘空海と密教美術展’で曼荼羅図の最高傑作をずらずらとみて、仏画の世界にまた浸りたくなった。これまで一生の思い出となる仏教美術展を2回体験した。いずれも奈良博で開催されたもので、‘日本仏教美術名宝展’(95年)と4年前あった‘美麗 院政期の絵画’。
これにボストン美から日本なら国宝級のお宝仏画が里帰りした。名宝展に出品されたのは4点。16年前のことだから記憶があいまいだが、全部みたという実感がないから、一部は展示替えですれ違いだったかもしれない。
そのリカバリーを果たしたいのが‘法相曼荼羅’。来年の3月、東博で開かれる‘ボストン美 日本美術の至宝展’には日本初お目見え?の‘釈迦霊鷲山説法図’がやってくる。これはかつて東大寺・法華堂の本尊として祀られていた曼荼羅図。‘法相曼荼羅’も連れだってくる?
2年くらい前?奈良博で大徳寺蔵の‘五百羅漢図’が全幅展示されたが、出かける元気がなく見逃した。4、5点別の展覧会で体験したことがあり全部はまあいいかという感じだったのだが、この先まとまってでてくるのは20年後くらいになることを思えば、ちょっぴり後悔している。ボストン美にある10幅はもとは大徳寺が所蔵していたもの。至宝展に入っているか、それともお休み組か?
海外の美術館におさまっている水墨画で気になっているのは雪舟(1420~1506)の若い頃の作品‘三教図’と雪村(1500年ころ~1585年ころ)の‘龍虎図’。広島に住んでいたとき、山口県美で行われた雪村の回顧展(02年)を体験した。
クリーブランド美が所蔵する‘龍虎図’はこのときの図録に掲載された参考図版によりその存在を知った。龍の絵はいろいろみたいので以来対面を夢見ているが、縁遠い感じのまま。これを目のなかにいれたら、雪村は済みマークがつけられるのだが、これからが長い。
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