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2011.09.14

二度目の‘空海と密教美術展’!

3074_2     国宝‘両界曼荼羅図・金剛界’(平安時代 9世紀 東寺)

3073_2     国宝‘海賦蒔絵袈裟箱’(平安時代 10世紀 東寺)

3072_2     国宝 空海筆‘風信帖’(平安時代 9世紀前半 東寺)

3075_2     国宝‘金剛法菩薩坐像’(平安時代 839年 東寺)

人気の‘空海と密教美術展’(東博 7/20~9/25)の後半をみてきた。国宝、重文がドドッと集結したこの展覧会は二度出かけると数点を残しておおよそみることができる。これほど質の高い仏教展はこの先10年はないだろうから、暑いなかでの30分待ちも我慢できる。でも、残り10日くらいになったので今週と来週の土日は大混雑にちがいない。

まず、大勢の人の列をかいくぐってお目当ての‘両界曼荼羅図’の‘金剛界’をめざした。‘胎蔵界’の場合、視線は中央の‘中台八葉院’からスタートしてそのまわりをぐるっと回るが、この‘金剛界’では目は上段の真ん中に描かれた大日如来に長くとどまる。この仏像が最も大きくこのほかは単眼鏡の助けを借りないとよくみえない。

最初のコーナーのところにある‘海賦蒔絵袈裟箱’をじっくりみた。これは初見。惹きこまれるのが金銀の研出蒔絵で表現された大海原。その波はじつにリズミカルで波間に海獣、魚、亀が見え隠れし、その上を無数の鳥が勢いよく飛んでいる。この装飾箱は一生の思い出になる。

空海(774~835)が最澄に宛てた書状のひとつ‘風信帖’をみるのはこれで3度目。最初の‘風信雲書’のところをじっとみて、残りは全体の書の雰囲気をあじわって終わり。書を頻繁にみるようになると、この前にも長くとどまるようになるだろうが、今は気持ちがそこまでいってない。

展示替えの作品だけの鑑賞だからあまり時間はかからない。最後に一回目のとき魅了された仏像のところへ行った。‘蓮華虚空菩薩坐像’(神護寺、拙ブログ8/13)、‘薬師如来坐像’(獅子窟寺)、‘薬師如来’(醍醐寺)、そしてハイライトの東寺の立体曼荼羅。

五菩薩のうちの二体はプレートに記されている名前が同じにみえる。どこが違うの?ちゃんとみると‘金剛法’と‘金剛業’となっている。まったく似たような姿だが、左手が異なる。お気に入りは‘金剛法’のほう。胸のあたりの茶褐色の輝きが目に焼きついている。

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