芸術心に火とつけるベルリン美術館!
‘ペルガモンの大祭壇・アテナ群像’(前2世紀中期 ペルガモン博物館)
ベルリンにある美術館群は2年前‘週間 世界の美術館’(2冊)を手に入れたので、そのロケーションや所蔵作品がだいぶわかってきた。
これまで期待の絵画について2回(拙ブログ09/4/10、10/8/22)とりあげたので、今回は彫刻の話。対面を心待ちにしているのが一度紹介したことのあるアマルナ美術の最高傑作‘王妃ネフェルティティ胸像’。今から3350年前にこれほど生感覚で美しい女性の彫像があったとは、恐るべし古代エジプト!とにかくこの胸像をみないとエジプト美術は済みにならない。
エジプトの遺物が展示されているのは博物館島の新博物館(拡大地図で)。ヘレニズム時代の初期につくられた‘祈る少年’が展示されているのはすぐ隣の旧博物館。これはブロンズ像、現存するブロンズは数が少ないから鑑賞意欲を掻き立てられる。
05年東博で‘ベルリンの至宝展’があり、新博物館、旧博物館、ペルガモン博物館が所蔵する古代エジプト、ギリシャ・ローマ、オリエントの美術を楽しんだ。そのとき出品されたものが‘世界の美術館’にいくつか載っている。頁が限られているこの美術本に出ているものは間違いなく美術館自慢のお玉。だから、古代遺物に関しては日本で一ラウンドをこなしたようなもの。
ペルガモン博の見所はなんといっても35m四方の大祭壇。周囲は神々と巨人族の戦いを描いた浮彫で飾られている。画像は東フリーズの‘アテナ群像’、蛇に噛まれ苦悩する男の姿が目に焼きついている。またここに立ちたい。
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