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2011.08.23

岡田三郎助の花の絵にびっくり仰天!

2987_2         ‘西洋婦人像’(1900年)

2988_2          ‘支那絹の前’(1920年)

2989_2          ‘野菊と薔薇’(1924年)

2990_2     ‘伊豆山風景’(1935年)

佐賀県に生まれた岡田三郎助(1867~1939)の作品をまとまった形でみるのは今回がはじめて。この洋画家ついては作品より名前のほうが先行。贔屓の竹久夢二の師匠として岡田三郎助の名前がインプットされた。これが15年くらい前のこと。そして、作品に遭遇したのは06年新橋の東京美術倶楽部で開催され多くの観客を集めた‘大いなる遺産 美の伝統展’。

このときの絵は今回の回顧展に出品されている‘あやめの衣’。この絵は同じ年東近美の‘揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに’展にも登場した。コレクター福富太郎が所蔵していたものだが、現在は箱根のポーラ美におさまっている。女性画で顔の見えない絵はロートレックの‘赤毛の女’を除いて心を動かされないので、これは拙ブログではとりあげない。

岡田三郎助の絵をみる機会はもう数回あった。07年の‘日展100年’展(国立新美)でみた‘萩’(兵庫県美)やなにかの展覧会にでていた‘西洋婦人像’(佐賀県美)、‘支那絹の前’(高島屋)、そしてブリジストン美の平常展に飾ってあった‘婦人像’。で、これまでみたのはわずか4点。

この展覧会にでているのは女性画、風景画など40点あまり。これで岡田三郎助の画業がおおよそつかめた。美術本に載っている作品がかなり集まっているので、藤島武二同様、質の高い回顧展であることはまちがいない。

女性画は一通りみたあともう一度少し離れてみたが、やはり惹かれたのはフランスに留学していたときに描かれた‘西洋婦人像’と衣裳の緻密な描写が群を抜いている‘支那絹の前’。

展示の最後のほうに驚愕の絵があった。それは‘野菊と薔薇’(鉄道博物館)。一瞬、昨年のグランパレにでていたモネの花の絵(拙ブログ10/12/3)をみているのではないかと錯覚した。また、あの輝くような色彩で描かれたルドンの花をも連想させる。しばらく立ち尽くしてみていた。この絵は摂政宮(のちの昭和天皇)の御料車に飾られていた絵。そういう特別の絵だから、岡田三郎助は渾身の力で描きあげたのだろう。これは一生の思い出になる。

風景画にも魅せられるものが多い。‘ローマの古橋’は小品だが印象派の絵のように画面に光が満ちあふれているし、岩が海に向かって手前から遠くまで連続的にせりだす雄大な‘伊豆山風景’にも惹きこまれる。

この2人展で関心の的は藤島武二だった。ところが出かけてみると大きな感動をもらったのはあまり期待してなかった岡田三郎助のほう。この画家がこれほどの画力をもっていたとは。これまでいだいていた洋画家の序列がいっぺんに変わった。

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