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2011.08.16

涼しくて楽しい‘あこがれのヴェネチアン・グラス’展!

2964_2     ‘レースグラス・ゴブレット’(16世紀末)

2963_2     ヴェニーニ&Cの‘Fazzoletto(ハンカチ)’(1949年)

2962_2     大平洋一の‘卵形のコンポジションN.1’(1995年)

2961_2          植木寛子の‘愛と音楽の神イシス’(2011年)

開幕を楽しみにしていた‘あこがれのヴェネチアン・グラス’展(8/10~10/10)をみるためサントリー美に足を運んだ。今回は‘鳳凰と獅子展’についていた無料券での入館だから、得した気分。

イタリア旅行でヴェネツイアへ行くと必ずヴェネチアン・グラスのお店に寄る。そこではまずこのグラスを職人がつくるところをちょっとみて、あとは売り場にもどってお土産品の品定め。値段はけっして安くないから、どのくらいのものを買うかでいろいろ迷う。

こういうお土産屋に飾ってあるものは色が鮮やかで現代感覚風のデザインが多いので、みているだけでも楽しくなる。ヴェネツィアのお店にいるような気分になったのが現代グラス作家の作品をずらっと並べている最後のコーナー。

16世紀につくられたレースグラスのゴブレットでその透明感と繊細な模様に涼しさを感じたあと、ここへやってくると涼しさに加えレース地のエレガントさに強く魅せられるものが目の前に現れる。それはハンカチをふわっと宙に投げたときにできる形をイメージした花器。柔らかい造形に時間がたつのも忘れてみていた。これはNYにあるコーニング・ガラス美の所蔵。

日本人作家が5人いた。藤田喬平(1921~2004)はよく知っているが、大平洋一
(1946~)、三嶋りつ恵(1962~)、江波富士子(1968~)、植木寛子(1978~)の作品をみるのははじめて。大平洋一が有名なガラス工芸家であることは以前から知っているが、本物にはこれまで縁がなかった。これが大平の作品か!という感じ。

3点あったが、最も惹きこまれたのが柔らかい球体のフォルムと表面に幾重にも描かれた模様の輪が一体となっている‘卵形のコンポジションN.1’。そして、2001年コーニング・ガラス美の‘ラコウ賞’を受賞した密度の濃い作品‘網目模様のコンポジションN.1’が一緒にみれたのは幸運だった。

大平洋一とともに大きく心を揺さぶったのが植木寛子。2001年からムラーノ島で制作しているこの作家はまだ33歳。作品は6点。どれもすごく魅了された。ハイヒールを履いた左足‘向日葵の蕾’はまるでダリの彫刻をみているよう。‘愛と音楽の神イシス’を立ち尽くしてみていた。日本人離れした創作センスにびっくり。いい作家と出会った。

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