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2011.08.19

二度目の‘橋ものがたり’展!

2976_2     ‘志野茶碗 銘 宇治橋’(桃山時代 16~17世紀)

2975_2     伊藤若冲の‘乗興舟’(江戸時代 18世紀)

2974_2     葛飾北斎の‘諸国名橋奇覧・かめゐど天神たいこばし’(江戸時代 19世紀)

2973_2     歌川広重の‘東都両国遊船之図’(江戸時代 19世紀)

三井記念美で行われている‘橋ものがたり’展(7/9~9/4)にまた出かけ、残りの作品を楽しんだ。前半はなんといっても雪舟の‘天橋立図’(拙ブログ7/15)に感動させられたが、この度は橋の絵のヴァリエーションを増やすのが目的。

工芸の意匠に使われた橋で興味深かったのが志野茶碗。‘銘宇治橋’、‘銘住吉’、‘銘橋姫’の3点がでている(通期展示)。胴に描かれた反橋に茶人たちのそのときの気分で宇治橋や住吉大社の太鼓橋に見立てたり、あるいは源氏物語をイメージしたりした。

伊藤若冲(1716~1800)の白黒が反転した拓本画の画巻‘乗興舟’を所蔵している日本の美術館は三井記念美、京博、大倉集古館、そして千葉市美。若冲の作品に風景画は珍しく、この絵と‘石灯籠図屏風’(京博)くらいしかない。

この‘乗興舟’は若冲が伏見から天満橋までの淀川下りを楽しんだときの情景が描かれている。画像は最後の天満橋のところ。ぱっとみると川の水面と陸の墨の関係に面食らうが、じっとみていると陸地のところが濃い墨で水面や橋がうすい墨になっていることに気づく。

浮世絵は前半同様見ごたえあるものが揃っている。まさに橋尽くし。長く見ていたのは北斎(1760~1849)の半円のフォルムが印象的な‘かめゐど天神たいこばし’と広重(1797~1858)のワイド画面の‘東都両国遊船之図’(三枚続)。

橋にかんする情報のスケルトンがこの橋ものがたり展で頭のなかにできた。美術に接していると日本各地の名所や古典文学のことなどいろんなことがわかってくる。

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