ビッグニュース! 來春東博で‘ボストン美 日本美術の至宝’展
‘平治物語絵巻・三条殿夜討’(部分 13世紀後半)
曽我蕭白の‘雲龍図’(部分 1763年)
昨日、何の気なしに東博のHPをサーフィンしていたら、ビッグニュースが目に入ってきた。来年3月にボストン美蔵の日本美術の名品がどどっと里帰りするというのである。そのなかに対面を夢見ていた‘平治物語絵巻・三条殿夜討’と曽我蕭白の‘雲龍図’がある。これは大変なことになった。
このワクワクするような特別展は東博だけで終わらず、ほか3館を巡回する。
・東博:12/3/20~6/10
・名古屋ボストン美:6/27~9/17、9/29~12/9
・九博:13/1/1~3/17
・大阪市美:4/2~6/16
作品の数は仏画、仏像、絵巻、中世水墨画、近世絵画が約90点。絵巻は夢のようなラインナップ。昨年奈良博に展示された‘吉備大臣入唐絵巻’(拙ブログ10/4/22)が再度、紅蓮の炎がすごい迫力の‘三条殿夜討’(08/8/8)と一緒にやってくる。この夜討の場面は長年待っていたので、本物の前に立ったら相当興奮しそう。
何年か前NHKの美術スペシャルで放送していた蕭白の‘雲龍図’が修復をおえて本当に日本にやってくるのである。腹の底から嬉しい!ボストンが所蔵する蕭白作品はこれまで回顧展などで3点体験したが、美術本によるとまだみてないのが5点ある。HPには‘雲龍図’と‘虎渓三笑図’の2点。これで終わりかまだあるか?欲張ってもいけないが期待したい。
若冲の作品情報はないが、どの絵がやってくるのか? 08年現地を訪問したときは‘松に鸚鵡図’(08/4/20)が展示してあった。京博編の分厚い‘伊藤若冲大全’(小学館 02年)にはこの絵を含めて4点載っている。最も見たい‘旭日鳳凰図’に出会えるようミューズに祈ることにした。4点全部でてくれれば言うことないが、まあ2点くらいか。
秋あたりには作品の概要がわかってくるだろうが、今ある情報だけでも体が熱くなる。開幕が楽しみ。
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コメント
いづつやさん、見開き4ページのチラシもう手にされましたよね。
常識みたいなことをお尋ねして恥ずかしいですが、ボストンにあれだけの日本美術があるのはやはり岡倉天心のためですかね?
さて今日発売美術の窓はまた後半期展覧会特集。
セザンヌ展もありますね、嬉しい限り、涼しくなりましたし。
投稿: oki | 2011.08.20 21:19
to okiさん
空海展をみたときチラシを手に入れました。
HPの情報と同じですね。若冲のどの絵がく
るか?興味深々です。
ボストンの東洋、日本美術コレクションは
フェノロサと岡倉天心の蒐集の賜物ですね。
‘美術の窓’、立ち読みします。情報ありが
とうございます。
投稿: いづつや | 2011.08.21 00:21