もっと見たいギリシャ彫刻の傑作!
‘リアーチェの戦士A’(前450年頃 レッジオ・カラブリア国立博)
‘ヘルメスと幼児のディオニュソス’(前340年頃 オリンピア考古博)
‘ファルネーゼのヘラクレス’(200~220年頃 ナポリ国立考古博)
‘バルベリーニのファウヌス’(前220年頃、ミュンヘン国立古代遺品館)
大きな感動をもらった大英博蔵の‘円盤投げ’の余韻が毎日続いており、ギリシャ彫刻の傑作をまた追っかけるぞ!という気になってきた。昨年、ローマで行った美術館めぐりは彫刻追っかけの第一弾、ここでとりあげるのは第二弾の必見リストに載せているもの。
最も気になっているのが南イタリアの先端のところにあるレッジオ・カンブリア国立博が所蔵するブロンズ像‘リアーチェの戦士A’。像はもう一体Bがある。これを美術本ではじめてみたときその筋肉隆々の肉体にすごく惹きこまれた。図版でさえ感激するのだから本物はすばらしいにちがいない。この前450年頃につくられたブロンズの2体は1972年にレッジオ・カンブリアと同じ州のイオニア海に面したリアーチェ村の沖で発見された。いつかこの像の前に立ちたい。
プラクシテレスの作といわれる‘ヘルメスと幼児ディオニュソス’があるのはオリンピア考古博。04年にギルシャを旅行したときはオリンピアへも行き競技場跡などをみてまわった。通常のツアーではデルフォイ考古博に入館するのでオリンピアでは美術鑑賞はなし。次は名所めぐりをパスして博物館へとびこむつもり。
ナポリにある‘ファルネーゼのヘラクレス’は前320年頃につくられたリュシッポスのオリジナルをコーマ時代にコピーしたもの。高さが3.13mもあるというから、圧倒されそう。この博物館を訪問したのは28年前なので、一部の作品を除いてほとんど記憶から消えている。次回のイタリアはナポリとアマルフィがメインと今から決めている。カポディモンテ美とこの博物館の訪問がとても楽しみ。
‘リアーチェの戦士’同様、見たい度の強いのがミュンヘンにある‘バルベリーニのファウヌス’。正面からとらえた強靭な肉体をもつ男の苦悩に満ちた表情が心をとらえて離さない。
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