もっと見たいロスコの名画!
‘No.61 赤褐色と青’(1953年 ロサンゼルス現代美)
‘オレンジと黄色’(1956年 オールブライト=ノックス美)
2年前、川村記念美でマーク・ロスコ(1903~1970)の‘シーグラム壁画展’(拙ブログ09/3/8)に遭遇して以来、この画家の作品を1点でも多くみたくなった。
‘志(こころざし)あるところに道あり!’はビジネスの世界だけではない。新しい芸術を追い求める人にも、またそれを愛好したり、美術品をコレクションする場合にもあてはまる。ロスコの作品に執着していると、おもしろいものでポンポンといい絵が目の前に現れてくれる。昨年でかけたポンピドーでは‘赤の上の黒’(10/12/11)を、また1月訪問したマドリードのティッセン・ボルネミッサ美では‘紫の上の緑’(2/4)をみることができた。
美術の追っかけをしているとある時期作品が向こうから近づいてきてくれるような気がするときがある。ロスコの作品は今はその時期かもしれない、この気持ちを持続していると次回NYへでかけたとき、収穫が多いかもしれない。
グッゲンハイムが所蔵する作品のうち1点は日本でみたが、これより魅せられる2点が図録に載っている。‘無題(白と赤の上にバイオレット、黒、オレンジ、黄色)’は明るい色面の帯で構成されているから、雰囲気は楽しみ気分。はしゃぎまわるほどではないが、じわじわ嬉しさがこみ上げてくる感じ。また、‘オレンジと黄色’の色面による感情表現もとても穏やか。
これに対して深い青の色面に惹きこまれる‘赤褐色と青’はじっとみていると不安な感情のなかに沈潜していくような気にさせられる。LAはまだ行ったことないが、現代美術館はロスコのこの絵をみるだけでも訪問する価値があるように思える。
フォッグ美へ18年前訪問したときはロスコは縁遠かったから、シーグラム壁画と同じ色調の‘パネル1’は知る由もない。ボストンはこの美術館のほかにもガードナー美にまた寄りたいし、ボストン美の新アメリカ館も必見だから、忙しくまわることになりそう。
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