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2011.07.23

ギリシャ神話の絵画 傑作選! その3

2887_2 ピエロ・ディ・コジモの‘ペルセウスのアンドロメダ救出’(1510年前後 ウフィツィ美)

2888_2     ポライウォーロの‘ヒュドラと戦うヘラクレス’(1460~70年 ウフィツィ美)

2886_3            モローの‘キマイラ’(1867年 フォッグ美)

2885_2 ドレイパーの‘オデュッセウスとセイレン’(1909年 ファレンス・アート・ギャラリー)

西洋絵画ではルネサンス以降、ギリシャ神話の英雄を主題にした物語画は数多く描かれてきた。フィレンツェのウフィツィ美にはとても印象深い絵がある。

漫画をみてるような気分になるのがピエロ・ディ・コジモ(1461~1521)が英雄ペルセウスがエジプト王の美しい娘アンドロメダを救い出す場面を描いた絵。ここではペルセウスの登場には異時同図法が使われおり、右から飛んできて中央のよだれをたらし舌なめずりをしている怪物今まさに討ちとらんとするところ。この醜い姿をした怪物が忘れられない。

ポライウォーロ(1431~1498)の絵は小品だが、ヘラクレスと9個の頭をもつ水蛇、ヒュドラの壮絶な格闘は躍動感に満ち迫力満点。ヘラクレスの強さを描いた絵のなかではこれが一番グッとくる。この美術館にはもう一点‘アンタイオスと戦うヘラクレス’がある。

パリのモロー美術館へいくとギリシャ神話を題材にした作品がどどっと展示してある。前回の訪問からだいぶ時間が経ったので次回のパリでは寄ってみようと思う。モロー(1826~1898)が1867年に描いた‘キマイラ’はお気に入りの一枚。キマイラというと頭がライオン、胴が山羊、尾っぽが蛇で、口から火を吐く怪物なのに、ここに描かれたキマイラはケンタウロスとペガサスを合体させた感じ。獰猛さは微塵もなく、その顔はとても美形に描かれている。女性が惹かれるのも納得。

オデュッセウスの帰還物語にはおもしろい話がいくつもでてくる。オデュッセウスが上半身が女、下半身が鳥の怪物セイレンに誘惑される場面を描いたドレイパー(1863~1920)の絵は映画の一シーンをみているよう。オデュッセウスはキルケの忠告にしたがって自分の体を船の帆柱に縛りつけ耳栓をしていたので、セイレンの甘い歌声に誘われずにすんだ。セイレンのなまめかしい肌が目に焼きついている。

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