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2011.07.16

笑いの玉手箱 ‘歌川国芳展’(後期)!

2862_2     ‘流行道外こまづくし もヽんごまア’

2861_2           ‘狸のあみ打ち(上) 狸のおふらい(下)’

2859_2     ‘二十四孝童子鑑 大舜’

2860_2     ニューホフ著‘東西海陸紀行’

太田記念美へ再度出かけ‘歌川国芳展’の後期出品作(7/1~7/28)を腹の底から楽しんだ。前期(拙ブログ6/3)展示されたものはほとんど入れ替わり、戯画、洋風画など150点がでている。

お馴染みの戯画がずらっと並ぶなか、収穫も多い。目が点になったのが初見の‘流行道外こまづくし’。これはコマと紐を使って描いた寄せ絵。髑髏のお化けをよくみるとおもしろい。目、鼻、歯、舌がコマで、紐が顔の輪郭線になっている。そして、びっくり仰天の男たちの頭がこれまたコマ。

‘アートに乾杯!’シリーズの1回目にとりあげた狸(10/10/14)にまたであった。全部で10点(7/1~18)。もう10点が7/20~7/28にでてくる。豪快なあみ打ちにニヤニヤしっぱなし。こんなに笑える浮世絵がほかにあっただろうか。

地下の部屋に飾られている洋風画は興味深い展示の仕方になっている。国芳研究者の地道な研究成果(09/6/16)がここで披露されているのである。国芳の絵にはネタ本があった。それはオランダ人の旅行家ニューホフが書いた‘東西海陸紀行’(1682年)。例えば、‘二十四孝童子鑑 大舜’に描かれた右の後ろ向きの象はこの本の下の銅板画から写している。

‘誠忠義士肖像’もじつはこの本にでてくるバタビアの原住民が弓矢を射るところや毒矢を吹く姿を写したものだった。ほかにも‘なるほどね、これを参考にしたのか!’という絵がいくつもある。国芳は西洋絵画を貪欲に吸収して、自分の絵のなかで消化していった。その真摯な姿勢がすばらしい。それだけ絵を描く事に誰よりも情熱を傾けていたのだろう。惚れ直した。

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