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2011.07.20

アテネ国立考古博の忘れ物 ‘ボクシングをする少年’!

2873_2          ‘ボクシングをする少年’(前16世紀後半)

2875_2             ‘漁夫’(前16世紀後半)

2874_2      ‘かもしか’(前16世紀後半)

2876_2     ‘春のフレスコ画’(前16世紀後半)

アテネオリンピックが開催された04年の秋に二度目のギリシャ旅行をした。思い出に残る観光名所はその地に立つことをずっと夢みていたデルフィとオリンピアの遺跡、そして彫刻や壺などの鑑賞ではデルフォイ考古博でみたブロンズ像‘デルフォイの御者’が一番の収穫だった。

どこへ旅しても、日本に帰って来るとき感動を入れた袋はいつも大きく膨らんでいる。観光名所に限って言えば現地での楽しい体験はしばらくその余韻が続く。が、美術品めぐりは予定通りにはいかない。生憎貸し出し中だったり、館内改装による展示室クローズにぶち当たったりして、お目当てのものがみれないことはよくある。

意気込んで入館したアテネ国立考古博で肩透かしを食らったのが2階の48室に飾ってあるはずの壁画。力強いブロンズ像‘アルテミシオンのポセイドン’や躍動感にあふれる‘馬に乗る少年’と再会しいい気分になったところで、さあ、次は‘ボクシングをする少年に会いに行くぞ!’と2階へ上がろうとしたら、係員が‘現在上の階はクローズ中!’とNGサイン。

美術館の工事中はよくあることとはいえ、‘遠いアテネにやってきたのだから、それはなしにしてよ!’とつい愚痴りたくなる。それから7年の時が流れた。リカバリーの具体的なプランが今すぐあるわけではないが、みたい絵は頭のなかでちゃんと整理してある。

ここにとりあげたのはすべてエーゲ海に浮かぶキクラデス諸島の最南端にあるサントリーニ島で1968年に発掘されたフレスコ壁画。描かれたのは前16世紀の後半。
前1500年ころ、この小さな島で巨大な火山の噴火があった。この壁画は火山灰に埋もれていた2階建て3階建ての家屋群に描かれていたもの。永年埋もれていたためとてもいい保存状態で残った。

今から3500年くらい前、こんなに明るくて生命力豊かな人物像や花の絵が制作されていたとは!最も惹かれるのがジャブを応酬する2人の少年の絵。体の柔らかくのびやかな線に驚かされる。次回のギリシャのお楽しみはこの絵とサントリーニ島の南方120kmにあるクレタ島のクノッソス宮殿。なんとしても出かけようと思う。

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