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2011.07.26

天才画家 青木繁の大回顧展!

2898_2     ‘大穴牟知命’(1905年)

2899_2            ‘女の顔’(1904年)

2900_2     ‘春郊’(1909~10年)

2897_2     ‘朝日’(1910年)

最近ご無沙汰しているブリジストン美へ出かけ開催中の‘青木繁展’(7/17~9/4)をみてきた。青木繁(1882~1911)の代表作‘海の幸’(拙ブログ05/9/27)をはじめ名画の数々を所蔵するブリジストンが行う回顧展だから、展示内容は申し分ない‘青木繁 全部みせます!’スタイル。まさに没後100年に相応しい大回顧展である。

油彩は70点、ほかに水彩・素描が170点でている。03年東近美であった回顧展を体験したり福岡市美やウッドワン美を訪問し画集に載っている作品はだいたいみているが、初見の肖像画や旧約聖書物語挿絵や風景画などに遭遇したので収穫の多い展覧会となった。

古事記や日本書紀を題材にした作品のなかでとくに惹かれているのは‘わだつみのいろこの宮’(05/7/19)と‘大穴牟知命’と‘日本武尊’。大穴牟知命はイナバの白兎で知られる大国主命のこと。描かれているのは兄弟の陰謀にあい死んだ大穴牟知命を2人の女神が蘇生させる場面。

右のウムカイヒメ(蛤の女神)の目力がすごい。宗教画に慣れ親しんでいるヨーロッパの人でもこの緊張感につつまれる日本流宗教画をみたら心打たれるのではなかろうか。この女神のモデルとなったのは青木繁が愛した福田たね。とても気に入っている‘女の顔’もたね。この‘女の顔’は誰かに似てない?女優の天海祐希!この絵をみるたびに天海がダブってくる。

03年の回顧展のとき驚いたのが海の絵。モネ大好き人間だからすぐ反応し、モネがこの波をみたら裸足で逃げるなと思った。今回もハッとする絵があった。それは‘春郊’、瞬間的にカンディンスキーがムルナウで描いた風景画が目の前をよぎった。色をもう少し強くすると、それこそカンディンスキーの絵と区別がつかなくなる。参りました!

風景画では‘月下滞船図’にも足がとまる。そして、思わず声が出そうになるほどすばらしいのが‘朝日’(絶筆)。海の表情は決して穏やかではないが全体の雰囲気はとても静か。立ち尽くしてみていた。ミュージアムショップで買った図録は青木繁の決定版。宝物を手に入れたような気分で館をあとにした。

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