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2011.06.28

三菱一号館美ならではの‘もてなす悦び展’!

2797_2     ルイス・コンフォート・ティファニーの‘朝顔形コンポート’(1880年)

2796_2     ジークフリート・ビング編‘芸術の日本’(1888~91)

2795_2     マイセン王立磁器製作所‘花鳥文カップ&ソーサー’(19世紀末)

2794_2 ミントン社伝クリストファー・ドレッサー‘日本文物文カップ&ソーサー’(1878~80)

三菱一号館美では現在、邸宅美術館ならではの‘もてなし悦び展’(6/14~8/21)が行われている。副題が‘ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会’とあるから、メインの部屋ではコーヒーでも飲んでくつろぎたくなる。どんなしつらえともてなしの演出がしてあるかはお出かけになってのお楽しみ!

作品はテーブルウエアを中心におよそ230点。入館するとまず夏の暑い時期にはもってこいのティファニーガラスが目にとびこんでくる。朝顔をモチーフにしたコンポートや鉢、ワイングラス。いつも夏はガレやドーム兄弟のガラス作品をみて涼しさをよびこんでいるが、今年はティファニーの朝顔だった。

ゆっくり進んでいると大変嬉しいものがあった。それはビングが編集した美術雑誌‘芸術の日本’。3年にわたって毎月発行された全36冊がずらっと並べてある。その表紙は浮世絵。図録にはその一部が収録されている。ビングはこの雑誌で日本では絵画や工芸意匠は独立した美術として存在しているのではなく、日常生活のなかに生かされていることを多岐にわたって紹介している。こうした媒体を通じてジャポニスムの心が装飾美術に携わるデザイナーや職人たちに影響を与えていったのかと思うと感慨深い。

沢山あるカップ&ソーサーのなかでとくに惹かれたのはマイセンのピンク色のものと青と金彩が施された模様が白の地に浮かび上がるミントン社のもの。また、イギリスのロイヤル・ウースター社の唐草文などの扁壺にも思わず足がとまる。やきもののほかにも精巧な技に釘づけになるジャポニスム銀器があったので時間をかけてじっくりみた。

今回の図録はすばらしい出来。値段も1500円と手ごろで、読みやすいレイアウト、編集になっているのがいい。このくらいの厚さだと女性客もファッション雑誌の感覚で購入するのでは。もてなしの心が現れており好感がもてる。

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コメント

今になって行ってきました。
申し分ない展覧会ですね。
お客は老いも若いも女性ばかり。
アメリカ製品ですか、芭蕉の句が日本語で書かれていてびっくり。
いづつやさんは喫茶コーナーいかれました?
つい鑑賞後にアフタヌーンティー飲みたくなるようなー。

投稿: oki | 2011.07.27 21:00

to okiさん
お楽しみのご様子でなによりです。みたあと
ゆったりティーを飲みたくなる展覧会ではあ
るのですが、出動するときは4、5館まわり
ますから、喫茶ルームに寄る時間がありま
せん。

数はこのくらいで充分ですね。質の高いもの
を楽しい気分でみてもらう。もてなしの心が
伝わってきます。

投稿: いづつや | 2011.07.27 23:22

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