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2011.06.05

東博浮世絵エンターテイメント! 清長・歌麿・北斎・広重

2751_2     鳥居清長の‘美南見十二候 六月’(江戸時代 18世紀)

2754_2           喜多川歌麿の‘娘日時計・巳ノ刻’(18世紀)

2752_2     葛飾北斎の‘牡丹に蝶’(19世紀)

2753_2            歌川広重の‘名所江戸百景・王子不動之瀧’(1857年)

現在、東博の本館浮世絵コーナーでみられる作品は6/26までの展示。数はいつものように30点くらい。この平常展に通いつめてもう7年になる。展示期間は約1ヶ月だから年間で10回程度。すると一年に300点。累計すると2000点近くの浮世絵版画や肉筆画をみたことになる。でも、このコーナーはもういいやという気にならない。

HPで展示期間と作品を定点観測しているのは、ここのコレクションが底なし沼だから。ずっと追っかけている喜多川歌麿(1753~1806)の作品でもまだ済みマークがつかないし、新規の絵でもサプライズが度々ある。今は照明の当て方に工夫がなされているから以前とちがって細部までよくみえ、浮世絵がすごく身近になった感じ。

鳥居清長(1752~1815)の‘美南見十二候 六月’のなかに一人はっとする女がいる。右から二人目はこちらに顔をみせない。浮世絵に登場する女で全く後ろ向きというのは極めて珍しい。マネの‘鉄道’に描かれた列車をみている少女が目の前をよぎった。

平成館で行われている‘写楽展’で絶品の歌麿をみて、またここで顔や鼻筋の輪郭線を消した‘娘日時計’の‘巳の刻’と‘申の刻’がみれるのだから、歌麿好きにとってはたまらない一日となった。髪の毛一本々を緻密に描き分ける技量をみると歌麿は本当にすごい絵師だなと思う。

葛飾北斎(1760~1849)は花鳥画が2点、蛙がどこにいるのか見つけるのに苦労する‘朝顔に蛙’と蝶の羽と花びらが風になびく光景が画面に生命力を与えている‘牡丹と蝶’。4点ある歌川広重(1797~1858)の‘名所江戸百景’の前では、芦雪の瀧の絵をみたばかりなので深い青が目にしみる‘王子不動之瀧’に敏感に反応した。

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