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2011.06.07

個人コレクション 夢の傑作選!(7)

2761     池大雅の‘富士白糸滝図’(1762年)

2762                与謝蕪村の‘寒林孤亭図’(1776年)

2759     円山応挙の‘四季草花図屏風’(部分 1787年)

2760     英一蝶の‘松風村雨図’(17世紀末)

日本美術史のなかで江戸時代中期、18世紀に描かれた絵をみる機会がここ10年くらいの間に非常に増えてきた。毎年のようにこの時期に活躍した絵師たちの回顧展が開かれる。今年はMIHO MUSEUMで長沢芦雪が登場した。

皆が知っている有名な絵師の回顧展を2回みるのを目標としている。展示の規模が大きいとそう何回も開けない。主催するほうは大変だが、鑑賞する側からいうと10年に一度くらいみたいところ。例えば03年の‘円山応挙展’(大阪市立美)、05年の‘曽我蕭白展’(京博)のパートⅡを4,5年のうちにみれれば嬉しいが。

美術館へ出向くのは追っかけ画の鑑賞が目的だから、どうしても回顧展の動向に関心が向かっていく。複数の回顧展を体験したいのは好きな絵師の作品を一点でも多くというファン気質以外なのものでもないが、このなかには普段は鑑賞することが叶わない個人が所蔵する名画も当然入っている。個人コレクションは特定のテーマで作品を集めてくる企画展にはまずでてこないので、回顧展は夢の傑作をみる奇蹟の場かもしれない。

そんな夢の作品がまだ何点も残っている。池大雅(1723~1776)の回顧展がここ数年のうちにあると勝手に信じている。構図がとてもいい‘富士白糸滝図’と島根の八雲本陣記念財団蔵の屏風‘夏雲峰図’はそこにもちろん入っている。セットで対面するのが理想だが、一点でもあれば幸せ気分。

与謝蕪村(1716~1783)の追っかけは淡い色調のかすれた風景が心を揺すぶる‘寒林孤亭図’のほか数点になった。でも、これからは出会う可能性は段々小さくなっていく感じ。‘寒林亭図’は08年の回顧展(MIHO MUSEUM)に出品されなかったから、難しいかも。

円山応挙(1733~1795)の‘四季草花図’も是非みてみたいが、大阪市美にはでてこなかったから遠い存在に思えてくる。応挙は18世紀京都画壇の中心人物なので、やはり10年に一度は回顧展を開催してもらいたい。

池大雅とともに回顧展を強く望んでいるのが英一蝶(1652~1724)。京博あるいは東博には、ワシントンのフリーア美にある‘田園風俗図屏風’を里帰りさせ‘松風村雨図’などを揃えた大規模な回顧展を熱く期待している。

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