« アドレナリンがどばっとでる‘歌川国芳展’! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 清長・歌麿・北斎・広重 »

2011.06.04

超一級の‘写楽展’も残り一週間!

2747_2             東洲斎写楽の‘不破が下部浮世又兵’(1794年)

2748_2           東洲斎写楽の‘天王寺屋里虹’(1794年)

2749_2           歌川豊国の‘役者舞台之姿絵 なにわや’(1795年)

2750_2            歌川豊国の‘毛谷村六助’(1799年)

東博で開催中の‘写楽展’(5/1~6/12)はあっというまに1ヶ月がすぎ会期は残り一週間となった。後期(5/24~6/12)に新規の作品が22点でてくるので再度足を運び、これらをまずチェックしそのあと今回奇跡的に揃った大首絵のベスト28点(拙ブログ5/12)や二期以降の作品、そして豊国の役者絵をもう一度目に焼きつけた。

写楽が大首絵のあとに描いた全身像の役者絵で惹かれているのはあまりなく、片手ほど。その一つが二代目嵐龍蔵が演じる‘不破が下部浮世又兵’(東博)。口をきりっとむすび足を大きくあけて立つ姿が決まっている。視線が向かうのが腰のあたりでひろげる大きな手。鬼次の奴江戸兵衛のあのヤモリみたいな手とよく似ている。

‘天王寺屋里虹’の題がついた‘二代目山下金作の大内屋仲居おかね’(大英博物館)は95年にあった回顧展でも出品されたが、またまた魅了された。なにか心配事があるのか憂鬱そうな顔をしているので一度みたら忘れない。2回目に描いた大首絵のなかではこれと3年前にもベルギー王立美からやってきた‘とら屋虎丸’が最も印象深い。

歌川豊国(5/13)をまたじっくり楽しんだ。豊国の男の役者絵の特徴は目がとてもキツイこと。だからいつもドキッとする。クセがありすぎる目なのでみるからに性格が悪そうな感じ。豊国は高慢な男だったといわれているが、つい自分の気持ちがでてしまうのかもしれない。

写楽の奴江戸兵衛はいかにも悪党風情だが、豊国の描く‘なにわや’(ベルリン国立アジア美)や‘毛谷村六助’(東博)は根性が曲がっていて人から嫌がられるタイプの人間。今でも、こういう不機嫌さを全面にだした人物とたまに会うことがある。とくに‘毛谷村六助’には強い存在感を感じる。

|

« アドレナリンがどばっとでる‘歌川国芳展’! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 清長・歌麿・北斎・広重 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 超一級の‘写楽展’も残り一週間!:

« アドレナリンがどばっとでる‘歌川国芳展’! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 清長・歌麿・北斎・広重 »