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2011.05.22

奇は新なり ‘長沢芦雪展’(後期)!

2698_2     ‘群龍図’(江戸時代 18世紀)

2697_2     ‘鍾馗と蝦蟇図’(1787年)

2699_2               ‘富士越鶴図’(1794年)

2696_2     ‘白象唐子図屏風’(江戸時代 18世紀)

‘長沢芦雪展’の後期(4/26~6/5)出品作をみるため再度信楽までクルマを走らせた。前期(拙ブログ4/24)にあったものは数点、大半は新規の作品(43点)なので存分に楽しめた。

一番のお目当ては大原美が所蔵する‘群龍図’。これは図録でみてとても気になった絵。四角の画面にいろんな向きをした龍が沢山描かれている。一体何匹いる?画像は拡大しても正確に数えるのは無理だが、なんと28匹!こんなに龍の目に釘付けになったのははじめて。

龍をどういう姿にしてどう配置するか、芦雪(1754~1799)は何回もシミュレーションしたにちがいない。おもしろいのが龍の向きのヴァリエーション、真横向き(左右)、上下斜め向き、正面向き、そして斜め後ろ向き。

5つある群れの塊は右2つは龍の目は左のほうを、左の3つのグループは右のほうをみており、対峙する形になっている。墨の濃淡をきかせて描かれた胴体は輪郭がぼやているが、インパクトのある顔を立体的に重ねあわせ臨場感あふれ画面をつくりだしている。

画集によく載っている‘鐘馗と蝦蟇図’は長らく追い求めていたが、やっとみることができた。愛嬌のある蝦蟇の姿がとてもいい。瞬間的に若冲の‘菜蟲譜’に登場するカエルが目の前をよぎった。これに会えたのでニコニコモード全開。

‘富士越鶴図’は芦雪が好きになるきっかけとなった絵。この絵は構図が新鮮。丹頂鶴が富士山の後ろのほうから現れ緩くカーブをえがきながら左方向へ旋回している。まるで子どもが遊ぶ飛び出し絵本をみているよう。こういうハットする構図が芦雪の一番の魅力。

04年に金閣寺でみた‘白象唐子図’(06/7/29)と嬉しい再会。この絵が展覧会に出品されるのは昭和12年(1937)以来のことらしい。子どもたちは象の頭の上に登ったり、大きな鼻をさわったり、背中に乗っかりワイワイガヤガヤ。やさしい目をした象は元気に遊ぶ子どもたちを嬉しそうにみている。

前後期でみた芦雪の絵は84点。今は満ち足りた気分である。芦雪の大きな回顧展を2回も体験できたのは幸運なめぐり合わせというほかない。ミューズに感謝!

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