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2011.05.23

新シリーズ 個人コレクション 夢の傑作選!(1)

2700_2     デ・キリコの‘街角の神秘と憂鬱’(1914年)

2701_2     ダリの‘水に映る白鳥が象になる’(1937年)

2703_2     マグリットの‘誘惑者’(1953年)

2702_2       シャガールの‘チェリスト’(1939年)

新シリーズ ‘個人コレクション 夢の傑作選!’(不定期)を立ち上げます。画集に載っている美術品の個人コレクションは公的あるいは私的な美術館にあるものとはちがって、作家の回顧展や企画展に出品されたとき以外はみることはできません。ですから、その作品にいくら魅せられていても一生縁のない夢の美術品に終わる可能性が大。で、そんな夢の傑作を集めてみました。一緒にお楽しみ下さい。

デ・キリコ(1888~1978)の‘街角の神秘と憂鬱’はこの画家を知るきっかけになった作品。だから、デ・キリコの絵というとすぐ輪回しをして走っているこの少女を思い浮かべる。それから30年くらい経った。この形而上絵画の傑作はNYの個人の所蔵。大回顧展が開催されると、出品されるのだろうか?NYやパリの美術館でこの絵と巡りあったら、卒倒するかもしれない。

ダリ(1904~1989)の作品を愛しているコレクターは沢山いるから、画集にも個人蔵のワクワクするような作品がいくつも載っている。そのなかでとりわけ魅了されているのがダブルイメージ画‘水に映る白鳥が象になる’(ジュネーブ)。1月、マドリードでイメージを複雑にとりこんだ‘永遠の謎’(拙ブログ2/6)を楽しんだので心はこの絵にぐっと向かっているが、作品ははるか遠いところにある。

ダリとともに大好きなシュルレアリスト、マグリット(1898~1967)は日本で一度回顧展を体験し、ブリュッセルの王立美でも魅力的な作品を満喫した。でもいい絵がまだまだ残っている。個人コレクションで惹かれているのは‘迷える競馬騎手’と‘誘惑者’。‘誘惑者’は横からとらえた帆船が全部海の波で描かれている。現実にはありえない不思議な絵なのに、割りと絵の中に入れる。海が広いため、船が大海原と一体化してみえるからかもしれない。

シャガール(1887~1985)の‘チェリスト’を知ったのは5年前。‘こんないい絵がまだあったのか!’と目を見張った。そして、近現代絵画の世界は奥深く、美術館のガラスケースの中におさまっている作品とは別に個人が秘蔵する傑作が数多く存在していることを再認識した。以来、この絵を定期的にながめている。

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